アンダー550万円のクルマ選びの対象は新車ばかりとは限らない。当然ながら、中古車の方が選択の幅は大きくなるわけだけれど、ここでは“ひと味違う”ヴィンテージ・カーに的を絞って探してみた。最初に訪ねたのは岡崎市のACマインズ。ここは英国か、と錯覚する古風なガレージには、魅力的な50~60年代の英国車がズラリと並んでいた。旧車大好きなモータージャーナリスト、藤原よしおがリポートする。英国車の中ではトライアンフが狙い目です!2008年のリーマン・ショックで行き場を失った投機マネーが流入したのをきっかけに、世界的な高騰が始まったクラシックカーの世界。その流れがネオ・クラシック、ヤングタイマーと呼ばれる世代にも広がっているのは先月の特集でもご紹介したとおりで、今やホンダS2000 2.2タイプSが1000万円近く、日産R34GT -R2.6VスペックIIが3000万円以上で取り引きされるまでになった。
では、まったくクラシックが手の届かない“高嶺の花”になってしまったのかというと、そうではない。まだ探し方、目の付け方によってはアンダー550万円であっても十分に価値を超えた魅力的なクルマを見つけることができる。中でも英国車はメーカー、車種も多く比較的選びやすい存在といえるだろう。今回訪れたのは創業34年を迎える老舗で、BAC MONOの輸入販売を手掛けるほか、ロータス、ケータハム、モーガンを扱う正規ディーラーとしても知られている愛知県岡崎市のACマインズだ。ここはイギリスか? と錯覚するほど雰囲気のいい同社のガレージに一歩足を踏み入れると、そこには貴重かつマニアックなクラシック・モデルたちがずらりと居並んでいた。しかもそのほとんどがアンダー550万円なのだ!
「こうしたクラシックを探している最もホットな層は55歳から65歳ですね。ある程度自由に使えるお金があって、憧れのクルマを手に入れたいという方が多い。高くなったとはいえ、近年の国産車の高騰ぶりに比べたら、まだ大人しいですからね。良いクルマが入るとすぐ売れるという状況が続いてます」と話すのは、ACマインズの坂田憲彦社長。そのために若いメカニックを積極的に採用して育て、クラシックの世界を継続して楽しめるようバック・グラウンドの充実にも力を入れているそうだ。
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