2022.09.16

CARS

マクラーレン・スピードテールに試乗! 最高速度は403km/h、2億6000万円の超高級グランドツアラー!!

マクラーレン・スピードテールをドライブした世界で4人目のジャーナリストとなった大谷氏!

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恐ろしく飛ばすMのエンジニア!

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今回、試乗したのはイギリスの道路標記でAの後に3ケタの数字が続く道。ほとんどは片側1車線で、感覚的には2.5mほどしか道幅がない。そこを全幅およそ2mのスピードテールで駆け抜けるのだけれど、先導役を務めたマクラーレンのエンジニアが飛ばすことといったら!



しかも遅いクルマを見つけたら躊躇なく追い越すのだからたまったものではない。おそらく、普通のクルマだったら、とてもじゃないがついていけなかっただろう。にもかかわらず、私が自信を持ってスピードテールを操れたのは、センター・ステアリングのおかげだった。なにしろ、自分が車線の真ん中にいれば、左右のマージンもぴったり均等になるのだから、これほどわかりやすいものはない。しかも、デジタル式アウター・ミラーの視野が広いうえに、必ずボディが映り込むように調整され、自分がどこを走っているかを確認するのは極めて容易。まるでジェット戦闘機のコックピットのように周囲が丸見えになる視界のよさも、私に自信を与えた1つの要因だった。

しかもハンドリングは安定していて乗り心地は快適なのだから、その気になれば普段遣いだって難しくない。そもそも403km/hを試そうとするオーナーなんてまずいないはずで、誰もがゴージャスなグランドツーリングを体験したいと望んでいるのは明らか。ボディ・カラーやインテリアが凝りに凝っているのも、ラグジュアリー・カーとしての成り立ちを考えれば当然のことといえる。誰にでも扱える、超高級なグランドツアラー。それこそが、スピードテールの真の姿なのだ。

文=大谷達也 写真=マクラーレン・オートモーティブ



(ENGINE2022年9・10月号)

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