2022.09.06

CARS

電動ターボチャージャーが凄い! メルセデス・ベンツCクラス・ベースのAMG、408馬力、500NmのC43に国際試乗会で乗った!!

メルセデスAMG C43 4MATIC

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異次元のドライバビリティ

まず驚かせられたのが実用域の分厚いトルク感とピックアップの良さ。正直、500Nmというスペック以上に力があふれる感じがするのは、その鋭いレスポンスのおかげだろう。内燃エンジンだけでは、同じトルクは出せてもこの瞬発力を両立させるのは難しいはずだ。

その先の吹け上がりも心地よく、パワーが豪快に盛り上がってくる。それにしてもレスポンスの良さは鮮烈で、どこから踏んでも、あるいは戻しても、即座に思った通りの反応が返ってくる。

何しろコーナー進入でアクセレレーターを戻した時にも、電気によってターボチャージャーは回転を保ち続けているから、再度右足に力をいれれば間髪入れずに加速態勢に入ることができる。まさに電動アンチラグ機構である。電気は低回転域だけタービンを回すわけではなく、こうして全域で異次元のドライバビリティを作り出しているのだ。

クロームめっきの縦型のスリットの付いたフロント・グリルや赤いスティッチ入りのシートや赤いシートベルトなどの装備はC43の専用。

低中速域のレスポンスがあまりに鮮烈なせいで、トップエンドの伸び感はまずまずというぐらいに感じられたが、それでもパワーは十分以上にあり、サウンドの演出も心地良く、走りを楽しめるエンジンに仕上がっているのは間違いない。トルクコンバーターの代わりに電子制御多板クラッチを使った9段ATのAMGスピードシフト9G MCTも、そんなエンジンの旨味を引き出している。

前後駆動力配分を39: 61 とした4MATICを採用するシャシーには、AMGライドコントロール・サスペンションと呼ばれる電子制御式ダンパー、最大2.5度まで後輪を操舵するリアホイール・ステアが標準で装備される。タイヤサイズは18インチだが、オプションでは初めて20インチも設定された。



試乗車はこの20インチ仕様だったが、乗り心地はしっかりしているというレベルで決して悪くはなく、快適にスポーティな走りを楽しむことができた。コーナリングもサイズアップを感じさせない軽快感。これには特にリアホイール・ステアが効いているに違いない。

余裕のパワーとトルクを自在に発揮させることができるパワートレインと、それをしっかり受け止め走りの楽しさに繋げるシャシーは秀逸の一言。ダウンサイジングに抱いていた懸念などすぐに忘れて走りに没頭してしまった。

新しいメルセデスAMG C43・4MATICは、まさに電動化の時代でなければ成し得なかったドライビング・プレジャーで、これからの時代もクルマは楽しいと思わせてくれるモデルだった。年内には導入予定というから、日本上陸が楽しみだ。

文=島下泰久 写真=メルセデス・ベンツAG



■メルセデスAMG C43 4MATIC
駆動方式 フロント・縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4791×1824×1450mm
ホイールベース 2865mm
トレッド(前/後) 1591/1602mm
車両重量 1765kg
エンジン形式 水冷直列4気筒DOHCターボ
排気量 1991cc
最高出力 408ps/6750rpm
最大トルク 500Nm/5000rpm
トランスミッション 9段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン
       (後) ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ(前後) 245/45ZR18
車両本体価格 未定

(ENGINE2022年9・10月号)

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