2022.09.09

CARS

エンジン編集部のアルバイトがサブスクでGR86を購入! クルマ好き学生が目指すエンスーへの道!!【GR86:長期リポート番外篇 #1】

サブスク価格5万3240円/月のGR86。

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クルマが好きで好きで好きすぎて、エンジン編集部でアルバイトをしている大学院生のムラヤマがリポートをはじめる長期テストの番外編! 新車を買うには先立つものがないけれど、今、乗りたい。そう思い悩んでいた時に舞い込んだ、親友からの面白い提案。こうして思いがけずして、GR86との日々が始まった。

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KINTOで一緒にGR86を借りないか?

エンジンが自然吸気で、MTで、後輪駆動。私はこの三拍子が揃ったスポーツカーが大好きだ。だから4年前、免許を取ってすぐ中古のマツダ・ロードスター(NB型)を手に入れた。当時の価格はわずか15万円。しかし、今やこの手の中古車は軒並み高騰し、そう易々と手が出ない。



ならいっそ新車を、と考えた時に頭に浮かんだのは、2代目になったGR86とスバルBRZだった。しかしどちらも価格は300万円近い。例えば頭金なしで5年ローンを組むと、月々の支払いは確実に6万円以上。その上22歳の自分にとって、GR86で車両保険付き任意保険を見積もると、年間の支払いは20万円以上。つまり合計で月々8万円近い。これではハードルが高すぎる……。

ところが2021年末、一番の親友が、ちょっと面白い提案をしてきたのである。

「KINTO(キント)で一緒にGR86を借りないか?」

トヨタとレクサスに月々定額で乗ることのできる、いわゆるサブスクリプション・サービスのキントのことはあまり詳しくなかったから、一定期間の契約が必須だとか、あまり融通が効かないんじゃないか? と返事をすると、どうもそうではないという。彼の話を元に調べてみると、キントには6カ月相当分の契約金をまず払うことで、いつでも追加費用なくクルマを返却できる「解約金フリープラン」があったのだ。

支払い額は、GR86で装備の充実した上級グレードのRZの場合、月々5万3240円。これには定期点検費用、自動車税、車両保険付きの任意保険まで全部入っているという。これなら確かにかなりお得感がある。もちろん学生が1人で払うのは大変だが、2人でシェアすれば2万6620円だ。一気に現実味が増す。

この時点で試乗はおろか、86の実車を間近に見たことさえなかった。とはいえ、新車でこんなクルマに乗れる機会なんて、もうないかもしれない。こうして私は冬休みの間、調べに調べ、そしてその勢いに任せてみずてんでキントでGR86を契約してしまった。親友の提案からわずか10日余り、1月11日のことだった。

RZといえば赤基調の内装色が主流だが、敢えて上品さが漂うブラックを選んでみた。

あまりに楽しくて……

2月、袖ヶ浦で開催された本誌の「GRの世界」という試乗イベントで、GR86に乗る機会を得た。旧型より圧倒的な力強さ、思い通りになるハンドリング、GRヤリスやGRスープラと比べてずっと身のこなしが軽やかな感覚。とにかくその印象は強烈だった。いやはやこれは良いものを注文したゾ、とほくそ笑んだ。

注文から首を長くして待つこと約5カ月。6月3日、ついにGR86の契約開始の日がやって来た。昼頃に店に着くと、朝から続いていた暴風雨は止み、新たな相棒との対面を祝福するかのように晴れ間がさしていた。手続きを終え駐車場に向かうと最後まで悩んだマグネタイト・グレー・メタリックの車体が待っていた。

新車の証である保護用のビニールを剥がし、運転席に腰を降ろし、はやる気持ちを抑えて走り出す。まだザラつきのあるエンジンと、渋い感触の6段MTを丁寧に扱って慣らすことに神経を研ぎ澄ませていると、最初は楽しむどころではなかった。

1000km強の慣らし運転をあっという間に終え、身体も一通り馴染んだ5日後、箱根までひとっ走りすることにした。街中の交差点を曲がるだけでも、太いトルクとノーズがすっと入っていく感覚がたまらなく気持ち良かったけれど、峠道で飛ばしたら、一体どうなのだろう。

1日箱根を走り込んで分かったのは、パワーは必要十分以上でありながら、意外と踏み切れるということ。しっかりした車体とよく動く脚が、どう操作したらどんなフィードバックが返ってくるかを伝えてくれる。まるでGR86が丁寧に教えてくれているみたいだった。コーナーで後輪が少しずつ外へ張りだして回り込むような動きも丁度いい塩梅で、楽しくてたまらない。気がつけばずっと頬が緩みっぱなしだ。

契約開始から1カ月。今のところ親友との共有は事前に計画した通りでスムーズにできている。しかし困りごともある。あまりに運転が楽しいから、あっという間に距離が増えてしまうのだ。すでにオドメーターは3700km。なぜ困るのかといえば、キントには走行距離の規定があったのである。これは次回以降に詳細をお伝えしたい。あぁ、ずっと自分のものだったらいいのに……。

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=柏田芳敬

グレーのボディと、黒で統一されたサイド・ミラーおよびRZ専用の18インチ・ホイールのマッチングも最高だ。

■GR86
サブスク価格:5万3240円/月
導入時期:2022年6月
走行距離:3700km

(ENGINE2022年9・10月号)

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