2022.10.11

CARS

世界屈指の自動車イベント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」が開催 今年の目玉はル・マン100周年!

今年のベスト・オブ・ショーに輝いた、1932年式のデューセンバーグJ フィニョーリ・トルペード。

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今年も8月に米カリフォルニア州で開催された世界屈指のクルマのコンクール・イベント。様々なテーマで名車がお披露目された中、ひときわ注目を集めていたのはル・マン24時間レースの歴代出場車だった。

71回目を迎えたコンクール

世界中のゴルフ・ファンにとっても、一生に一度はプレイしてみたいと考える、名門ゴルフ・コース、ペブルビーチ・ゴルフリンクス。このペブルビーチ・ゴルフリンクスの18番ホールを中心に、後に世界屈指のコンクール・イベントとして評されることになる、「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」が初めて開催されたのは1950年のこと。途中1960年と2020年の両年を除いて、毎年8月後半の日曜日にそれは開催されている。

今年で71回目の開催となったペブルビーチ・コンクール・デレガンスには、トータルで28のクラスが用意されていた。その中でも特に注目されたのは、今年のテーマである「V8・V12リンカーン」、「ル・マン100周年」といったところ。特に後者は、時代別にさらに2つのクラスへと分けられ、かつてのル・マン24時間レースを回顧しながら、じっくりと出品車を鑑賞するゲストの姿が目立った。



ちなみに今年は、このペブルビーチに程近いカーメルの街にある、クエイル・ロッジを舞台とした「モータースポーツ・ギャザリング」でもル・マン100周年は特集されていたし、そしてなによりラグナセカ・レースウェイでの「モータースポーツ・リユニオン」では、実際に走行するル・マンの出場車の姿を見ることができたのだから、ゲストはここカリフォルニアでも十分にル・マン24時間の世界に浸ることができたに違いない。



奥山清行氏のニューモデルも

ペブルビーチでは、普段は練習用として使用されるグリーンに、コンセプトカー・ローンと呼ばれるスペースも準備され、ここでは最新のコンセプトカーを見ることもできた。日本の奥山清行氏によって展示された「Kode57ベルリネッタ」の人気も高く、人垣は常に絶えなかった

今年のコンクールを制した、「ベスト・オブ・ショー」は、1932年式の「デューセンバーグJフィニョーリ・トルペード」。シャシー・ナンバー2509を得て出荷されたこのモデルは、すぐにパリのコーチビルダー、ジョセフ・フィニョーリの手によってスポーティーで、かつ個性的なボディーを得ている。はたして次回は、どんなモデルがその座を射止めるのか。早くも来年の世界屈指のコンクール・イベント、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスを訪ねるのが楽しみになってきた。



文=山崎元裕 写真=佐藤靖彦、Pebble Beach Concours d’Elegance

(ENGINE2022年11月号)

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