2022.10.05

CARS

【世界初試乗!】恐るべき空力モンスター! 新型ポルシェGT3RSに超高速サーキットで乗った!【後篇】

新型ポルシェGT3RSにシルバーストーン・サーキットで試乗!

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2003年にデビューした996型の初代GT3RSから数えて6代目となる992型GT3RSの国際試乗会。会場となったのはF1グランプリも行われる超高速コースとして名高いイギリスのシルバーストーン・サーキットだ。新型GT3RSがどんなクルマかを説明した前篇に続いて、今回の後篇ではいよいよ試乗の模様をリポートする。◆前篇を読む場合はコチラから!

超高速クルージングを楽しむ

試乗は1周5.9kmのグランプリ・コースで行なわれた。インストラクターの乗る先代GT3RSに付いて走る形式だが、こちらの力量に応じて、どんどん速度を上げていってくれるから、一緒に行ったプロドライバーも私のようなアマチュアも、それぞれの最大限の力を振り絞って走ることになる。走行は1スティントが4周で、午前と午後にそれぞれ1スティントずつ走る機会が与えられ、そのあいだの時間には、ドライビング・クリニックまで開かれた。



サーキットの空は快晴。前日までは大雨が降っていたそうで、インストラクターたちに、お前たちは本当に幸運だと何度も言われた。ちなみに翌日からも雨だったらしい。私はまず朝1番での走行だった。ドライブ・モードはトラックで、細かいセッティングはすでにインストラターがやってくれており、これで最適だからと言われたので、そのまま走ることにしたのだけれど、結果的には、DRSのボタンも含めて、とても走行中にいじる余裕などなかった。

ビットロードを進み始めただけで、とにかくクルマの剛性感が恐ろしく高いことが伝わってくる。昔、編集部にあった996型のGT3に初めて乗った時、まるで金庫の中にいるみたいだと思ったのを思い出す。しかし、まるで違うのは、996型は路面を常にドシン、バタンと踏みつけるように走る固められた脚を持っていたが、それに比べると、こちらは必ずしも固められているばかりではなく、適度なしなやかさも持っていることだ。そして、とにかく路面に吸いつくようにして走る。まるで吸盤でもついているのかというくらいに常に路面に張り付いており、アクセレレーターを踏んでも、ブレーキを踏んでも、フロントもリアもまったく浮き上がる感じがないから、安心感が驚くほど大きいのだ。







とはいえ、速さも半端ではなく、あっと言う間に200km/hを超えたかと思ったら、フルブレーキングしてブラインド・コーナーに飛び込んでいかなければならないようなコースが延々と続くのだから、怖くなかったと言えば、嘘になる。とてもではないけれど、コーナーの進入ギリギリまでスロットルを全開にしていることなどできず、少し早めにアクセレレーターを戻してからブレーキを踏んでいた。そうやって走っていると、もう安定感は抜群で何事も起こりそうにないし、超高速クルージングを楽しんでいる気分で、本当に気持ち良かった。

◆新型ポルシェ911GT3RSを解説した前篇はコチラ!

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