トヨタ・ハリアーにPHEV登場　エクストレイルとZR-Vに差をつける

関耕一郎

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トヨタの大人気SUV、「ハリアー」が一部改良を実施。安全装備の充実を図るとともに、新たにプラグイン・ハイブリッド（PHEV）モデルが追加された。

RAV4・PHEVのパワートレインを移植

新機種のPHEVは最上級グレードの「Z」に設定。パワートレインは基本的にすでに発売されているRAV4のPHEVモデルに準じる。

システム総合出力は306ps

177ps/219Nmの2.5リッター直4エンジンに前後2つのモーターを組み合わせて4輪を駆動。モーターの出力はフロントが182ps/270Nm、リアが54ps/121Nm。システム総合の最高出力は306psとなる。18.1kWhの総電力量を持つリチウムイオンの駆動用バッテリーにより93kmのEV走行が可能だ。

外観は専用フロント・グリルを与えることでガソリンや通常のハイブリッド・モデルと差別化。ボディ・カラーは専用色を含む4色が用意される。内装はダッシュボードからドア・トリムにかけて、金属メッシュ質感のダークレッド・パイピング・オーナメントが設置される。装備面では最大1500WのAC100V外部給電システム、後席シート・ヒーター、床下透過表示機能付パノラミックビュー・モニターを標準装備する。

ディスプレイを大型化

全車共通の改良内容は、予防安全パッケージの「トヨタセーフティセンス」のプリクラッシュセーフティに、交差点右折時の対向直進車や右左折時の対向方向の横断歩行者を検知する機能を標準装備するなど、安全装備の強化が図られた。

また、インフォテインメント装備も拡充。コネクティッド・ナビ対応のディスプレイ・オーディオを採用。12.3インチディスプレイや車載ナビ、車内Wi-Fiを設定した。また、マルチインフォメーションを備えた12.3インチTFTカラー・ディスプレイ・メーター仕様も用意された。

なおPHEV以外のガソリン車とハイブリッド車に関しては、パワートレインなど機能面に大きな変更はない。

発売はガソリン車とハイブリッド車が10月4日、PHEVが10月31日を予定している。

価格は、ガソリン車が312.8万〜453.8万円、ハイブリッド車が371.8万〜514.8万円、PHEVが620万円。