2022.11.09

CARS

新型クラウンに似ているというのはシトロエンに失礼! 超個性的なデザインのC5 X、その乗り味やいかに!!

シトロエンC5 Xシャイン・パック

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現行シトロエンのフラッグシップ・モデルとなるC5 X。外観はシトロエン・ファンも納得の個性的なデザインだが、走りでも舌の肥えたシトロエン好きを唸らせることができるか? モータージャーナリストの高平高輝がリポートする。

デザインはクールで未来的!

セダン×ステーションワゴン×SUVのいいとこどりをした文字通りのクロスオーバーがシトロエンの新たなフラッグシップ、「C5 X」だ。久しぶりの大型シトロエンの地上高は165mmと普通のセダンより若干高い。そのおかげでちょっと車高の高いステーションワゴン風だが、シトロエンが手がけるとクールで未来的なルックスになるから不思議である。世間では新型クラウンに似ているという声もあるようだが、それはあまりにもシトロエンに失礼だ。C5 Xの正式発表は昨年4月、ベースとなったコンセプト・カーはもう6年も前に発表されているのだ。



日本仕様のパワートレインは180psと250Nmを生み出す1.6リッター4気筒ガソリン直噴ターボと8段ATの組み合わせ、既にプジョー、シトロエン、DSブランド各車でお馴染みのユニットである。それに110psと320Nmの電動モーターを加えたシステム最高出力225ps/360Nmのプラグイン・ハイブリッド(PHEV)もラインナップされる。こちらは12.4kWhのリチウムイオン電池を搭載し、65kmのEV走行距離を持つという。ただしステランティスのこれまでのPHEV同様普通充電のみに限られる。

今回試乗できたのは1.6リッター4気筒ターボの「シャイン・パック」という上級グレードである。価格はシャイン・パックが530万円、PHEVモデルでも636万円と、フラッグシップにしては、しかもほとんどフル装備でADAS系(運転支援装備)も充実しているにもかかわらず、かなり安い値付けで驚いたが、よくよく見ればその理由が分かる。パワートレインをはじめとしてそれほど凝った構成要素は使われていないのだ。

ダッシュボードの造形そのものやコントロール類の配置、ロジックなどはプジョーのように奇をてらったものではなくむしろ常識的。室内は広くルーミーで、きわめて実用的なのはシトロエンの伝統だ。

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