2022.10.10

CARS

ヤフオク7万円25年オチのシトロエン、欲しいパーツはすでに絶版!? さぁ、どうする?(前篇)【シトロエン・エグザンティア(1996年型)エンジン編集部員の長期リポート#9】

エンジン編集部員が隔週連載でお届けするシトロエン・エグザンティアの修理奮闘記!

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いいもの(部品)だけを世界から

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カークラフトが主に部品の入手先としているのは、ヤナセの関連会社、ヤナセオートシステムズの輸入車用メーカー純正部品を扱う、Pa-netである。これは基本、自動車整備業者を対象とした会員制サービスで、個人向けには対応していないが、ヤナセの取り扱いブランド(メルセデス・ベンツ、スマート、キャデラック、シボレー、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンなど)だけでなく、ほとんどの輸入車に対応している優れものだ。在庫数は約6万点。もちろん、シトロエンにも、そしてエグザンティアにも対応している。

部品の検索は迅速な上、合わなかったり、不良品だった場合も返品や交換を受け付けている。まさにかつてのヤナセの「いいものだけを世界から」というスローガン通りのサービスだ。

ヤナセといえば、自社であつかったブランドのクラシック・カーやヤングタイマーたちのレストア事業も知られているが、長年のノウハウとネットワークを活かしたPa-netもまた、旧い輸入車を愛する人にとっては福音といえるだろう。前述の通り個人向けではないので、懇意の整備業者があるようなら、相談してみてはどうだろうか。

部品代70万円のうち、ここで購入した部品代は1/3弱ほど。もちろん、このリポートがスタートする遙か前の発注だし、こちらの立場はPa-net側には一切伝えていない。ヤラセなしタイアップなしのニコニコ現金一括払いだ(笑)。その後のロシア侵攻による値上げなどがあるかもしれないが、ある程度の消耗品の価格の目安にはなるのではないだろうか。ここまできめ細かなサービスなのだから、僕は決して高くはない、と思う。

しかし、残念ながらエグザンティアの肝ともいえる、油圧回路系の部品はPa-netでは見つからなかった。そのほか、変形して、空気吹き出し口が膨れ上がっているダッシュボードや、破れてしまっているシートの生地などの内装関係も「在庫なし」という返答だった。

そこで、こうした部品を求めて、国内で解体車を探し回ったことや、海外まで捜索範囲を広げたことについては、次回、部品の捜索・後篇としてお届けする。

■CITROEN XANTIA V-SX シトロエン・エグザンティアV-SX
購入価格 7万円(板金を含む2022年4月時点までの整備の支払い総額は213万9326円)
導入時期 2021年6月

走行距離 15万9247km(購入時15万8970km)

文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=岡村智明/カークラフト

(ENGINE WEBオリジナル)

◆エンジン編集部ウエダのシトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート連載一覧はコチラ
ヤフオク7万円25年オチのシトロエンの長期リポート連載!

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