2022.11.21

CARS

エクステリア、ほぼ完成! でもやっぱりヤフオク7万円・走行約16万kmのシトロエンは落とし穴だらけ!?【シトロエン・エグザンティア長期リポート#11】

エンジン編集部員が隔週連載でお届けするシトロエン・エグザンティアの修理奮闘記!

全ての画像を見る
エンジン編集部のウエダが2021年6月、シトロエン・エグザンティアをヤフー・オークションで購入。走行距離が約16万km、価格は7万円で、内外装は傷だらけのクルマながら、板金塗装代50万円、部品代70万円、工賃80万円の、計200万円を投じて仕上げることに……。11回目のリポートは、板金塗装に続く、主にエクステリアの部品の組み付けと、その際に発覚した問題について報告する。

少しずつ、でも着実に蘇るエグザンティア

ようやく消耗部品の捜索にある程度めどがつき、板金塗装を終えたエグザンティアの外装パーツの組み付けがはじまったのは、すでに秋も深まってきた2021年10月末のことだった。分解してあった前後のバンパー、ドア・ミラー、サイド・モール、サイド・ウインドウ周囲のゴムや樹脂部品が、1つ1つ丁寧に元あった場所に取り付けられていく。



エグザンティアのような1990〜2000年代のクルマの外装は、生産時の効率化を狙って樹脂製のクリップが多用されている。今回このクリップは新品をおごっているから、位置決めに悩むこともなく、組み付け自体も難しくはない。ただ、一部のパーツは過去の脱着した時の作業が荒っぽかったせいか、もしくは経年劣化のせいか、ステー側が破損している所もあったので、レジンなどでいちいち補修してから組み付けている。

それ以外に気をつけていたのは、せっかく綺麗になった塗装面を傷つけないよう、状況に応じて各部をしっかり養生しておいたくらいだ。こうして、しだいにエグザンティアは元の美しい姿を取り戻していった。

給油するにはフタを壊すしかない!?

外装パーツの組み付けと同時に、リモコン・ロックに関連する不具合の対策も行った。エグザンティアのドアや給油口、リア・ハッチは、いずれもキーと一体型のリモコン・ロックで連動して開閉が可能なのだが、実は購入時から、ちゃんと開け閉めできていたのは4枚のドアだけだったのだ。

以前写真とともにご紹介したとおり、給油口については開閉用のロッドを動かすアクチュエーターが外れていたので、位置を調整し、再度組み直すことで復活した。ただしアクチュエーターは右後ろのタイヤハウス内の、インナー・フェンダーのさらに奥に付いている。つまりこれが壊れると、すべてをバラすか、フューエル・リッドを破壊するしか開ける方法がない! 万一の際のバックアップとなるべき、開閉用のワイヤーもない。

給油口はエグザンティアの、数少ない構造的欠陥の1つだと思う。新品のアクチュエーターは見つからず、現状の部品ではいつまた壊れるか分からない……。出先でガソリンがなくなり、給油しようとして開かなくなったら洒落にならないので、アクチュエーター自体を外してしまうことにした。





なおフューエル・リッドのステーの部分は樹脂製のバネになっており、走行中にリッドがガタつくことはないが、念のため小さな磁石をくっつけて、磁力でもサポートがされるようにしておいた。同時にリッド内の丸いネジ式のフタは、後期モデルのエグザンティアのような鍵つきのタイプに交換することに。給油の時に一手間増えてしまうけれど、リッドを壊すよりも、ずっといい。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement