2022.11.27

CARS

いよいよ雪のシーズンが到来 毎年進化する日本のスタッドレスの技術は凄い! ヨコハマ「アイスガード7」に北海道で試乗した!!

YOKOHAMAiceGUARD 7に北海道で試乗

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スタッドレス・タイヤの仕組みを理解していたつもりだったが、改めて、いろんな技術の上に成り立っていることを体感した。エンジン編集部の新井がリポートする。

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準備は早いにこしたことはない

今回もプログラムは公道試乗から始まった。試乗車はアイスガード7を履かせたカローラ。昨年と同じ勝手知ったる組み合わせだったこともあり、久々の雪上走行で緊張した前回とは打って変わって、リラックスした気分でスタートする。アイスガード7は相変わらずグリップ力の高さもさることながら、縦方向と横方向のバランスが良い。取材当日(2022年2月)は昨年より雪が少なく、路面は雪と氷に乾いたアスファルトも混じる難しいコンディションだった。そんな左右輪で摩擦力が違ったり、路面に凹凸がある厄介な状況下でも、7世代目のアイスガードは確実に路面を掴む。ステアリングを必要以上に取られることもないし、ブレーキングで姿勢を乱すこともない。おかげで、今年も快適かつ安全なドライブが楽しめた。

制動距離を4m以上短くできるサイプの能力にも感心する。

次の日はテストコースでの取材だ。前回同様、従来モデルとの比較で雪上と氷上のどちらの路面でも明らかに新型の方が進化していることや、GR86やGRヤリスといったスポーツ・モデルを楽しく走らせることができるだけの能力を有することを確認。その上で、今回は新たな試みが用意されていた。なんと溝の無いスリックのスタッドレスで雪や氷の上を走ってくださいという。アイスガード7のコンパウンドに使われている「ウルトラ吸水ゴム」には吸水、密着、エッジ効果があり、サイプ=溝ナシでも十分走行可能なのだそうだ。



その説明を信じ、恐る恐る走り出すと、あ~ら不思議。ツルツルのトレッド面は想像以上に路面を掴み、スルスルと前へ進んで行く。スタッドレスが雪や氷の上を走れるのはサイプのおかげだと思っていたが、コンパウンドとの共同作業だということを初めて体感した。

まさに目から鱗だった今回の試乗。アイスガード7の高い性能はいろんな技術で成り立っているのだということを実感した。

文=新井一樹(ENGINE編集部) 写真=横浜ゴム

(ENGINE2022年11月号)

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