2022.12.21

CARS

イタリア大好きの洒落者ならこのスポーツカー! マセラティMC20は、洗練と野蛮が似合う大人の男にこそ乗って欲しい!!【男なら一度はこんなスポーツカーに乗ってみたい!その4】

マセラティMC20

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100年に一度の大変革期だからこそ、いま目の前にあるスポーツカーを味わい尽くしたい! クルマ好きなら、やっぱりスポーツカーに乗りたい! 軽量級に続いて「スポーツカー愛を叫ぶ」シリーズの第二弾。最高出力500ps以上!の重量級5台に、モータージャーナリストの島下泰久、渡辺敏史と、エンジン編集部の村上と荒井が試乗して、愛を叫ぶ。プロローグとポルシェ718ケイマンGT4RS、911GT3、アストン・マーティン・ヴァンティッジF1エディションに続く続篇その4は、マセラティMC20を取り上げる。◆【プロローグ】から先に読む場合はコチラから!

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スタイルで乗るスポーツカー!

荒井 つづきましてイタリア・スポーツのマセラティMC20 (以下MC20)です。ちょっとつかみどころのないクルマだと思ったなあ。

渡辺 今日のなかでは一番難しいクルマだったけれど、刺さる人には刺さる気がします。



島下 どんな人に刺さるのかな?

渡辺 それこそスタイルで乗るクルマでしょう。

島下 マセラティをずっと好きだった人がそれに近いんですかね。

渡辺 フェラーリとランボルギーニにはいかない人ですかね。

島下 まあ、マセラティには以前からそういう感じがありましたね。それはわかるんですけど、乗った感じもいろいろチグハグだなと思いました。カーボン・モノコックのミドシップなのに、見た目はレーシーというよりもエレガント。一方、内装は殺風景で結構ガラガラと勇ましい音がしているのに、乗り心地は柔らかい。で、3リッターV6ツインターボは踏むとめちゃくちゃ速い。いろいろなものが混在している。

エレガントな外観とは裏腹にインテリアに過度な装飾は一切なく、グッとレーシーな印象となる。ダッシュボード中央には10インチ・モニターがややドライバー向きに備えられている。センター・コンソールにはドライブ・モード切り替えダイヤルとふたつのギア・シフト・ボタン、パワー・ウィンドウと音量のコントローラーが装備される。ステアリング・ホイールに備えられたふたつのボタンは左がイグニッション、右がローンチ・コントロール。

渡辺 相反するものが同時にひとつのもののなかにあるというのは、マセラティやアストン・マーティンには昔からありますね。

荒井 超軽いステアリング・フィールには驚いたなあ。

渡辺 ドライブ・フィールはほかの4台と全然違うけれど、あれはあれでアリだろうと。すごくフェザーな感じで、スルスルサラサラな乗り味。力まずにサーッと走っていくのが喜びなんだろうなと思った。そういうスタイルがこのクルマにはちゃんとある。それが合うか、合わないかは人によってハッキリ分かれる。

村上 3リッターV6ツインターボの音ひとつ取っても独特だよね。見た目と中身が大分違うという話が出たけど、中身はダラーラが設計した。ほとんどレーシングカー・メーカーのダラーラがカーボン・モノコックで中身を作った上に、エレガントなGTクーペの皮を被せた。

シートの掛け心地は硬すぎず、柔らかすぎず快適だった。ホールド性も十分である。

荒井 そもそも成り立ちがすごく変わっている。

村上 走りもGT的なのか、ミドシップの本格的なスポーツカーにしようとしているのか、そこがよくわからない独特のフィーリングがある。脚もソフトだなあと思うときがあれば、コツコツと突き上げがあって硬いと感じることもあった。

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