2022.12.21

CARS

イタリア大好きの洒落者ならこのスポーツカー! マセラティMC20は、洗練と野蛮が似合う大人の男にこそ乗って欲しい!!【男なら一度はこんなスポーツカーに乗ってみたい!その4】

マセラティMC20

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女性に接するように

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渡辺 女性に接するように運転しなければならないクルマかもしれない。

島下 優しく、優しく。

村上 都内の道が工事中でガタガタだったんだけど、まっすぐ走らせるのが大変だった。本当に丁寧に扱わないと。

渡辺 女性を扱うようにという時点で、われわれが想像するティピカルなイタリアですよね。

村上 そういうことか。なるほど、そう思えば理解できるかもしれない。

渡辺 そういう方向に妄想を膨らませていくと、石田純一とかジローラモ的な思考になっていくんじゃないかと。

荒井 靴下なしで気持ちよくなっていくわけですね。

渡辺 今日の僕のスニーカーでもダメな感じ。もっと底の薄い靴で柔らかくタッチしないと。



村上 マセラティはずっとそうだった。昔の3200GTはちょっと荒く踏むと、ガッと出ちゃうから本当に優しくタッチする必要があった。

渡辺 マセラティを運転すると自ずとそういう方向に持っていかれる。先代のクワトロポルテもそうだった。

村上 イタリアの伊達男みたいな気分にならないと気持ち良くなれないのかもしれない。

渡辺 ミドシップのスポーツカーのパッケージで、イタリアのセクシャリズムみたいなものを醸し出しているというのは、ある意味すごい。

荒井 すごいと思う。乗る前の知識にダラーラ、カーボン・モノコック、ミドシップというのがあった。もっとカリカリのスポーツカーだと思っていたからギャップがすごかった。



島下 どんな先入観を持っていても裏切られる。僕はマセラティだからエレガントであって欲しいなと思って乗ったら、全然違った。

村上 そう。僕もアライさんとまったく逆でエレガントだと思って乗ったら、アルファ・ロメオ4Cや8Cみたいで、なんだダラーラが作ると同じかと思った。

島下 4Cもピーキーなところがありました。なだめすかして乗るみたいな。

渡辺 たしかに近い感じがします。調子乗ったら死ぬぞ、みたいな。

島下 繊細なタッチで狂気に近づく感じ。運転していると、どんどん繊細にならざるを得なくなる。ステアリングの切り始めは敏感だし、ロールも深い。アクセルをドーン! とむやみに踏めない。丁寧に扱っている自分が気持ちいい。

渡辺 そこにイタリアの甘美な感じがあるんでしょうね。

◆男なら一度はこんなスポーツカーに乗ってみたい!
その1「まるで街中がピットロード!」718ケイマンGT4RS
その2「GT3の4リッター・フラット6がNAエンジンのひとつの頂点にいるのは間違いない!」ポルシェ911GT3

語る人=島下泰久+渡辺敏史+村上 政(ENGINE編集長)+荒井寿彦(ENGINE編集部/まとめ) 写真=茂呂幸正



■マセラティMC20
駆動方式 ミドシップ縦置きエンジン後輪駆動
全長×全幅×全高 4670×1965×1220mm
ホイールベース 2700mm
車両重量 1640kg
エンジン V型6気筒DOHCツインターボ
排気量 2992cc
最高出力 630ps/7500rpm
最大トルク 730Nm/3000~5750rpm
変速機 8段デュアルクラッチ式自動MT
サスペンション 前 ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション 後 ダブルウィッシュボーン/コイル
ブレーキ 前&後 通気冷却式ディスク
タイヤ 前/後 245/35ZR20 305/30ZR20
車両本体価格 2664万円(試乗車3529万5000円)

(ENGINE2022年12月号)

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