2022.11.26

CARS

ちょっと古い911で、雨の筑波サーキットを走りました! 滑るのも、また楽し!!【エンジン編集部長期リポート 79号車 ポルシェ911カレラ4S(996型) #56】

エンジン編集部の長期リポート79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)

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今年2回目となるエンジン・ドライビング・レッスンに参加して79号車で久々のサーキット走行。ところが、当日はあいにくの雨模様で……。

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ああ、腕が衰えている!?

新型ホンダ・シビック・タイプRで鈴鹿を走ったのに続いて、新型ポルシェ911GT3RSで英シルバーストーンを走る機会も得て、俄かにサーキットづいてきた今日この頃。しかし、それでつくづく感じさせられたのは、自分の腕が明らかに衰えてきていることだった。もともと大して運転が上手かったわけではないけれど、少なくともレースに参戦して、日常的にサーキットを走っていた時代には、もっと速くスムーズに走れていたと思う。サーキット走行というのは、紛れもなくある種のスポーツだから、練習していなければ腕はどんどん落ちていく。そういえば、79号車では久しくサーキットを走っていない。もう一度、しっかりと練習したいと闘志がメラメラと湧き上がっていたところに、今年2回目のエンジン・ドライビング・レッスンの日が巡ってきて、いざ出陣とばかりに勢い勇んで筑波サーキットを目指した次第である。

981 型ケイマンGTS と楽しくランデブー走行する79号車。

ところが、東京を出る頃には曇り空だったのが、筑波に近づくにつれてどんどん雨足が強くなり、結局は完全なウェット状態に。前回に続きまたしても、雨の筑波サーキット・コース1000を走ることになってしまったのであった。

しかし、今回は私の意気込みが違っていた。練習意欲満々な私にとっては、これは恵みの雨である。タイヤを無闇に減らすことなく、低い速度域から後輪を滑らせて、クルマをコントロールすることを学べるのだから、こんなに有難いことはない。前回は途中で気力が萎えて、もっぱら運営側の仕事に回ることになったけれど、今回は最後までしっかりと走って、勉強させてもらった。

それで改めて感じたのは、ポルシェ911カレラ4Sというクルマは、あまりにスタビリティが高いから、それに甘えて普段はずいぶんとズボラな運転をしてしまっていた、ということである。雨のサーキットでも、クルマ任せでズボラに走ることもできるけれど、本気で限界に近い性能まで発揮させようと思ったら、やはりリアが滑り出すところまで攻めて、繊細な操作でクルマをコントロールしながら走ることが要求される。そして、そうやって少し滑りながら走るのが、この上なく気持ちいいように作られているのがわかってくる。

滑るのも、また楽し。ポルシェというスポーツカーは本当に懐が深いと思う。グリップもいいけど、滑らせて走っても絶品なのだ。一日でずいぶんと学ばせてもらいました。

文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=神村 聖

■79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時):340万円(1244万2500円)
導入時期:2017年4月
走行距離(購入後):12万500km(3万8115km)

(ENGINE2022年12月号)

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