2022.11.28

CARS

注目はハイブリッドだけじゃない 300万円を切る価格も魅了的なホンダZR-Vのガソリン仕様を深掘りする

日本市場ではCR-Vの後継車として投入されたホンダの新しいSUV「ZR-V」。パワートレインは「e:HEV」と呼ばれるハイブリッドとガソリン・エンジンの2種類が用意されるが、今回は1.5リッター直4ターボ・モデルについて詳細に解説したいと思う。

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1.5リッター直4ターボ

ZR-Vのガソリン車に搭載されるのはL15C型と呼ばれる1496cc・DOHC直列4気筒VTECターボで、新型シビックや新型にステップワゴンに搭載されているものと同形式のホンダ最新のエンジンだ。



178ps/240Nmを発生

最高出力178ps/6000rpm、最大トルク240Nm/1700-4500rpm。排気ポートは従来ユニットの4-1集合から、点火順を考慮して1番と4番、2番と3番を集約する4-2集合に変更し、排気効率を改善した。

ターボチャージャーは排気導入を真横から斜めへ見直すとともに翼形状を適正化した斜流タービンを採用。さらに、コンプレッサーへの配管をなだらかな曲率とすることで過給効率をアップし、レスポンスと出力の向上につなげている。



CVTにステップ変速制御を採用

トランスミッションはベルト式のCVTで、新開発エンジンに合わせて大容量トルクコンバーターを導入。全開加速時などは変速レシオとエンジン回転数を段階的に変化させるステップアップ・シフト制御で、リズミカルな加速感やエンジン回転数と音の変化の一体感を創出。強めのブレーキングの際にはエンジン回転数を高く保ちながら段階的にシフトダウンするステップダウン制御で、エンジン・ブレーキの効きやスムーズな再加速をもたらす。

走行モードには「スノー」モードをホンダの国内向けSUVとして初導入。発進時や加速時にはアクセル開度特性を変更して駆動力を抑制。アクセル・オフ時には「S」レンジと同じ強めの減速度を用いる。SUVの使用シーンに配慮し、雪道でも安心したドライブが楽しめる仕様とした。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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