2022.12.28

CARS

イタリアの名門「ザガート」がアルファ・ロメオで世界に1台だけの特別なクーペを製作

イタリアのカロッツェリア、「ザガート」がワンオフ・モデルの「アルファ・ロメオ・ジュリアSWBザガート」を発表した。1921年に「アルファ・ロメオ・ティーポ(TIPO)G1」から始まった、アルファ・ロメオとのコラボレーションの100周年を記念して実施されたプロジェクトだ。

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4ドア・セダンのジュリアがベース

この2ドア・クーペはその名のとおり4ドア・セダンの「ジュリア」がベースで、ザガートが自らの伝統であるスポーティさを得るためにホイールベースやオーバーハングを短くし、最適化した。車名のSWBはショート・ホイール・ベースであることを表している。



GTAmの2.9リッターV6ターボを搭載

エンジンは2020年にGTAと併せて500台が世界で限定販売された「ジュリアGTAm」用の最高出力540psを発生する2.9リッターV6ツインターボを搭載。トランスミッションも6段MTがそのまま積まれている。

ザガートはアルファ・ロメオ100周年の際にオリジナル・モデルを製作し、そのときは歴代モデルから「TZ」をモチーフに選び「TZ3ストラダーレ」を製作したが、今回は「SZ:がテーマ。カーボンファイバー素材を使用したボディは1961年に世に出した初代ジュリエッタをベースにした「SZ2」のコーダトロンカのように、すっぱり切り落とされたリア・エンドを備える。また、フロントには1990年の「75」ベースの「S.Z.」をイメージした3連ヘッドライトを用いるが、これはアルファの最新SUV、「トナーレ」から流用されたものだ。

このジュリアSWBザガートはアルファ・ロメオとザガートのコレクターで日常的にS.Z.をドライブしているドイツ人オーナーのもとに納車されたという。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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