2023.01.09

CARS

比べてみると結構差がある ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナのボディ・サイズ比較

1月にトヨタが新型「ノア/ヴォクシー」をリリースしたのを皮切りに、5月には「ホンダ・ステップワゴン」、11月には「日産セレナ」がそれぞれフルモデルチェンジといったように、2022年は国産ミニバン市場にとって大きなニュースが続いた。Cセグメント級のプラットフォームに旧来のワンボックス・ワゴンから派生した背が高くて5ナンバー前後のボディ・サイズを持つこの3車種は「5ナンバー・サイズ・ミニバン」とも呼ばれ、ミニバンもとより、日本の自動車市場全体でも主力車種となっている。

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ノア/ヴォクシーの人気モデルの納期は1年以上

新型になってからも市場での人気は変わらず高く、最も納車待ちが多いと言われているノア/ヴォクシーの納期はトヨタの公式見解で半年以上、現場の声を拾ってみるとグレードやオプション装備によっては1年を超える場合もあるという。今回から5回にわたって、そんな人気の3台についてスペックを軸に比較してみた。第1弾はボディ・サイズを比べてみた。

トヨタ・ノアS-Z

3車種のボディ・サイズは……

3車種の前輪駆動主要モデルのボディ・サイズは、全長×全幅×全高、ホイールベースの順で以下の通りとなる。

・ノア/ヴォクシー(新型、標準とエアロ系とも)
4695×1730×1895、2850mm
・ノア/ヴォクシー(先代標準モデル)
4695×1695×1825、2850mm
・ノア/ヴォクシー(先代エアロ系)
4710×1735×1825、2850mm

・ステップワゴン・エアー(新型)
4800×1750×1840、2890mm
・ステップワゴン(先代標準モデル)
4695×1695×1840,2890mm

・ステップワゴン・スパーダ(新型)
4830×1750×1840、2890mm
・ステップワゴン・スパーダ(先代)
4735×1695×1840、2890mm

・セレナ(新型標準モデル)
4690×1695×1870、2870mm
・セレナ(先代標準モデル)
4690×1695×1865、2860mm

・セレナ(新型ハイウェイスター系)
4765×1715×1870、2870mm
・セレナ(先代ハイウェイスター)
4770×1740×1865、2860mm

ホンダ・ステップワゴン・エアー

セレナのみ5ナンバーを維持

いずれのモデルも先代まではエアロ(もしくはカスタム)系ではない標準モデルは5ナンバー・サイズに収まっていたが、新型でそのサイズをキープしたのはセレナの標準モデルだけ。セレナは「ハイウェイスター」および最上級グレードとして追加された「ルキシオン」のエアロ系も若干サイズ・ダウンしていて、エアロ系の中でも最もコンパクトなボディ・サイズを持つ。

コンパクトなサイズを守ったセレナに対し、ひと回り大きくなったのはステップワゴンだ。上級車種「オデッセイ」の廃止が織り込まれていたのか、全長と全幅が半クラスほど拡大。先代とオデッセイの間くらいのサイズになった。

日産セレナ・ルキシオン

ノア/ヴォクシーは全幅が35mm拡大

ノア/ヴォクシーは新型から標準モデルとエアロ系のサイズが同一になり、全長は5ナンバー・サイズを維持したものの、全幅は1730mmへと35m拡大された。ちなみに、先代のエアロ系は全長4710×全幅1735mmだったので15mm短く、5mm狭くなっている。確かに全幅は広がっているが、この手のミニバンの場合、ボディの左右方向で最も出っ張っている部分はボディ・サイズに含まれないドア・ミラーなので、35mm程度広くなっても、使い勝手にそれほど大きな影響を与えることにはならないだろう。

また、ホイールベースはノア/ヴォクシーとステップワゴンが先代と同値、セレナは10mm増えた。長くなったセレナに関しても。恐らくサスペンションのジオメトリーの変更などでタイヤの位置が10mmほど移動したことによるもので、パッケージに大きな影響を与える拡大ではないと考えられる。

トヨタ・ヴォクシーS-Z

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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