2023.02.28

CARS

昔憧れていたクルマを手に入れて楽しむ人が増えている! ジャガーXJSコンバーチブルだけのクラブのツーリングに飛び入り参加 信頼できる仲間と愉しむ時間は素晴らしい!

ジャガー2台持ちのエンジン編集部アライがツーリングに飛び入り参加したジャガーXJSドロップヘッド・クラブ

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7隻のボート

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幌を下げ7台で箱根路を走る。オープンにすると幌のきしみ音などは消え、鳥のさえずりが聞こえてくる。ときおり頬を撫でる風は秋の深さを教えてくれる。そして、水面を流れていくかのような乗り心地。本当に素晴らしい。この喜びを前や後を行く仲間も感じていると思うと笑みが浮かぶ。7台は川を流れるボートのように静々と箱根の山道を下った。

ランチ会場でメンバーの方々に話を聞いた。まず発起人の割鞘さんはこれが3台目のXJ-Sコンバーチブルだという。

「最初はクーペで次は黒のオープンでした。これも含めてすべて前期型のV12。ジャガーの12気筒に乗ってみたくて買ったんです。当時はまだ現行型で、本当に調子が良くて夢見心地だった。V12と3段ATのマッチングが素晴らしい。もう、買い替えるクルマがないですね」



同じく3台目だというのは加来雅章さん。

「購入動機ですか? 自分に一番似合うと思ったんですけどね(笑)。最初に買ったのは30代です。水色メタリックのボディが綺麗でした。次はグリーン。すべて前期型のコンバーチブルで、この黒いボディ+バーガンディ内装の組み合わせはずっと探していました。やっと見つけて現車を見ずに購入しました」

鈴木俊二さんも一度手放したが買い直した。

「1991年、ジャガーXJ40の車検でディーラーに行き、12気筒のXJ-Sコンバーチブルに乗ったんです。もうメロメロになりました。それを手放したんですけど、どうしても忘れられなくて2015年に1992年型を買いました」

昔から憧れだったというのは、水津良俊さん。

「デザインが大好きで2013年に手に入れました。最初に乗ったときは、V12の豊かなトルクと乗り心地の良さにニヤケましたね(笑)」

ほかに20台以上のクルマを持つという土田 誠さんは色で決めた。

「前期型も持っていたんですけどね。この後期型はモロッコレッドという色に一目惚れです。1994年と95年の2年間だけのカラーです」

街で見かけたXJSコンバーチブルのオーナーに酔った勢いで声をかけたというのは森 憲一さん。

「素敵なご婦人が乗っていましてね。手放すようなことがあったら譲ってくださいと名刺を渡したんです。するとちょうど考えていたところなんだけど、エンジンが……と言うんですよ。なんと故障が多いのでセルシオのV8に乗せ換えたんだと。それは壊れなくていいですね! と譲っていただきました」

メンバーはみなさん個性豊かで、ランチは笑いが絶えなかった。ちょっと古いクルマを持つ人にとって、何よりもありがたいのは信頼できる仲間たちだ。

加来雅章さん/購入年2017年 1989年式。気に入っているところ/パワーボートのようなロングノーズとクロームメッキの使い方。軽くアクセルを踏むとスーッと持って行かれる気持ち良さ。ドライバーの佇まいを正させてくれる。愛車との思い出/オープン走行中に東名高速のトンネルでエンジンが止まったこと。
「ロングノーズがいい!」加来雅章さん/購入年2017年
1989年式。気に入っているところ/パワーボートのようなロングノーズとクロームメッキの使い方。軽くアクセルを踏むとスーッと持って行かれる気持ち良さ。ドライバーの佇まいを正させてくれる。愛車との思い出/オープン走行中に東名高速のトンネルでエンジンが止まったこと。

水津良俊さん/購入年2013年 1995年式。気に入っているところ/ほかの何物でもない独特のスタイリング。すべてにおいて不必要なところ(気筒数、排気量、2人乗車にしては長いボディ)。愛車との思い出/丸の内でモデルを連れたカメラマンに「クルマと一緒に写真を撮らせてくれ」と言われたこと。
「他にないスタイリング!」水津良俊さん/購入年2013年
1995年式。気に入っているところ/ほかの何物でもない独特のスタイリング。すべてにおいて不必要なところ(気筒数、排気量、2人乗車にしては長いボディ)。愛車との思い出/丸の内でモデルを連れたカメラマンに「クルマと一緒に写真を撮らせてくれ」と言われたこと。

土田 誠さん/購入年2017年 1995年式。気に入っているところ/横から見て薄いボディとモロッコレッドという希少色であること。比較的良い乗り心地。愛車との思い出/このクルマがあったおかげで、XJSドロップヘッド・クラブのツーリングに初参加できたこと。趣味を同じくするメンバーと知り合えた。
「薄いボディとカラー!」土田 誠さん/購入年2017年
1995年式。気に入っているところ/横から見て薄いボディとモロッコレッドという希少色であること。比較的良い乗り心地。愛車との思い出/このクルマがあったおかげで、XJSドロップヘッド・クラブのツーリングに初参加できたこと。趣味を同じくするメンバーと知り合えた。

森 憲一さん/購入年2019年 1995年式。気に入っているところ/長くて低くてエレガントなスタイル。スペシャル・エンジンのドロドロしたワイルドな音(笑)。愛車との思い出/駐車場に停まっていた前オーナーの女性に声をかけて譲ってもらったこと。ミニ、バンプラと乗り、最後の英国車はこれに決めていました。
「エレガント!」森 憲一さん/購入年2019年
1995年式。気に入っているところ/長くて低くてエレガントなスタイル。スペシャル・エンジンのドロドロしたワイルドな音(笑)。愛車との思い出/駐車場に停まっていた前オーナーの女性に声をかけて譲ってもらったこと。ミニ、バンプラと乗り、最後の英国車はこれに決めていました。

割鞘東柳さん/購入年2014年 1991年式。気に入っているところ/幌をすればキリリと男前。幌を下ろせば育ちのいいヤサ男。情緒のある佇まい。愛車との思い出/手付金を払ったものの、さてどうしようか? と思っていたら妻にバレた。「誕生日のお祝い、もう一生プレゼントはない」とプレゼントしてくれたこと。
「佇まいに情緒がある」割鞘東柳さん/購入年2014年
1991年式。気に入っているところ/幌をすればキリリと男前。幌を下ろせば育ちのいいヤサ男。情緒のある佇まい。愛車との思い出/手付金を払ったものの、さてどうしようか? と思っていたら妻にバレた。「誕生日のお祝い、もう一生プレゼントはない」とプレゼントしてくれたこと。

鈴木俊二さん/購入年2015年 1992年式。気に入っているところ/大きな車体なのに2人乗りに割り切っている贅沢さ。軽くアクセルを踏んだときの排気音。愛車との思い出/1991年、XJ-Sコンバーチブルを新車で購入、6年ほどで手放したのですが、やはり自分はこのクルマだと古女房に戻りました。人生最後まで一緒です。
「割り切った贅沢さ」鈴木俊二さん/購入年2015年
1992年式。気に入っているところ/大きな車体なのに2人乗りに割り切っている贅沢さ。軽くアクセルを踏んだときの排気音。愛車との思い出/1991年、XJ-Sコンバーチブルを新車で購入、6年ほどで手放したのですが、やはり自分はこのクルマだと古女房に戻りました。人生最後まで一緒です。

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

(ENGINE2023年2・3月号)

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