2023.01.30

CARS

日本の割り当ては何台? 世界限定250台のアルピナ史上最強モデル「B5・GT」が登場

2025年にコンプリート・カーの生産を終了し、ブランドをBMWへと移管させるアルピナが5シリーズ・ベースの「B5」に限定モデルの「B5・GT」を発売した。アルピナ自身が「アルピナ史上最強」と謳うモデルだ。

13psアップとなる634psへ

エンジンはベース・モデルのB5と同じ4.4リッターV8ツインターボを搭載。ただし、吸気系とブースト圧、ソフトウェアを変更することで、出力を634ps/850Nmへと13ps/50Nm向上させている。これにあわせて8段ATの制御が再調整され、ローンチコントロールも改良が施された。また、排気系はサイレンサーを中央に配置した新仕様で、テールパイプは窒化チタンを用いたブラックコーティング仕上げだ。



巡航最高速度は330km/h

0-100km/h加速と巡航最高速度は、セダン・モデルの「リムジン」が3.4秒と330km/h、ワゴン・モデルの「ツーリング」が3.6秒と322km/hを誇る。ドーム・バルクヘッド・ストラットによりフロントまわりの剛性を高め、ステアリングの正確さとフィードバックの向上を図った。さらにツーリングはわずかにローダウンすることで重心を下げ、リアのロールを最適化している。

ブレーキはフロントにブレンボ製4ポット、リアにフローティング・タイプのキャリパーを採用。前が直径395×厚さ36mm、後ろが398×28mmのドリルド・ディスクに耐熱性の高いパッドを組み合わせることで耐フェード性を向上している。



空力を向上させたエクステリア

エクステリアはボンネットに2本のキャラクターラインを追加。フロントにはカナードとスプリッター、リアにはディフューザー形状のエレメントを装着し、空力性能を高めた。20スポークの20インチホイールは、特別色のマロン・ヴォルチャーノ仕上げとなる。

ボディ・カラーは標準色のアルピナ・ブルーとアルピナ・グリーンに加え、ぺトロール・マイカ、ベルデ・ブリティッシュ・レーシング、チョーク、イモラ・レッド、デイトナ・バイオレット、アークティック・レース・ブルーの6色のオプションを設定している。



専用のスポーツ・シートも設定

インテリアのトリムはナッパ・レザーが標準で、3種類のメリノ・レザーがオプションで選べる。ヘッドレストにはマロン・ヴォルチャーノにホワイトのアウトラインを加えた車名の刺繍が入る。また、ブラックのダコタレザーとアルカンターラを組み合わせた専用のスポーツ・シートが数量限定で用意される。

また、ステアリング・ホイールのステッチやシフト・パドル、トランク・マットなどにはアクセント・カラーのマロン・ヴォルチャーノを使用。センターコンソールとエンジン・ルームにはシリアルナンバー入りのステンレスプレートが設置される。

販売台数は世界限定250台。日本向けの台数と仕様、導入時期と価格は現在調整中だという。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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