2023.03.22

CARS

フェラーリのFRスポーツカー「ローマ」に華麗な幌屋根を持つスパイダーが登場

フェラーリが2+2のFRスポーツカーの「ローマ」にオープン・ボディの「ローマ・スパイダー」を発表した。フェラーリはすでに「ポルトフィーノM」をラインナップしており、FRオープン・スポーツとしては2モデル目ということになる。

ソフトトップのFRは53年ぶり

ポルトフィーノMとの大きな違いは屋根で、ポルトフィーノMがリトラクタブル・ハードトップを備えるのに対し、ローマ・スパイダーはソフトトップとなる。ちなみに、1969年の365GTS4以来、54年ぶりにソフトトップを採用したフロント・エンジンのフェラーリだ。



開閉時間は13.5秒

ファブリックのソフトトップは開閉式ハードトップと同等の快適性を実現するという5層構造で、リア・ウインドウはガラス製。電動開閉式で60km/hまでなら走行中でも13.5秒でオープンになる。ルーフ格納スペースの高さは220mmに収まり、荷室容量はオープン・スポーツとしては最大という255リッターに達する。後席のヘッドレストはトノカバーと170km/hまで展開できるウインド・ディフレクターはバックレストと一体化されている。

空力デバイスもオープン化に合わせて変更されている。フロントは最適化を図ったボルテックス・ジェネレーターによりダウンフォースを強化。リアはトランク・リッドに組み込まれたアクティブ・スポイラーが「ロー・ドラッグ」(LD)、「ミディアム・ダウンフォース」(MD)、「ハイ・ダウンフォース」(HD)の3ポジションを自動で調整。HDでは250km/hで約95kgのダウンフォースを生みつつ、ドラッグ増加は4%、MDでは最大ダウンフォースの約30%を発生しつつドラッグ増加は1%未満に抑えられるという。



クーペ・ボディと同サイズ

ローマ・スパイダーのボディ・サイズは全長4656mm×全幅1974mm×全高1306mmで、ホイールベースは2670mm。クーペ・モデルとの比較では全高が5mm高くなっている。シャシーはAピラーとフロント・ウインドウ周辺、サイド・シルが専用設計となり、高い剛性を確保している。84kg増加したという乾燥重量は軽量仕様のオプションを装着したモデルで1556kg、クーペでは前後等分だった重量配分は48:52と、わずかにリア寄りになった。

パワートレインはクーペと同じく、3855ccV8ツインターボとデュアルクラッチ式8段自動MT(DCT)の組み合わせ。エンジンの出力は最高出力620ps、最大トルク760Nmを発生し。0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は320km/hと、クーペ同様のタイムをマークする。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement