2023.03.31

CARS

FRスポーツカーの灯がまた消える GMがシボレー・カマロの生産終了を発表

シボレーが現行型で6世代目となる「カマロ」の生産終了を予告した。最終のモデルイヤーになるのは2024年式で、2024年1月にミシガン州のランシング・グランドリバー工場から送り出される。

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アメリカを代表するFRスポーツカー

フォード・マスタングやダッジ・チャレンジャーとともにアメリカのFRスポーツカー市場を支えてきたカマロ。現行型はクーペとソフトトップのコンバーチブルの2タイプが用意され、グレードは直列4気筒を積むエントリー・グレードの「RS」とV型8気筒の「SS」、そして同じく650psのV8を積む最強版の「ZL1」をラインナップ。



日本市場にも3モデルを導入

日本市場にもRSとRSをベースにオープン・ボディにした「コンバーチブル」、そしてV8のSSの3モデルが導入されている。

SSには磁性流体アダプティブ・ダンパーを用いるマグネティック・ライドコントロールを設定し、また全世代を通じはじめて、サーキット走行にフォーカスした「1LEパッケージ」が全グレードで選択できるようになった。ZL1・1LE仕様は、GMのミルフォード・ロードコースで歴代最速タイムを叩き出している。



専用のオプションを設定

2024年式では、最終型であることを記念する「コレクターズ・エディション・パッケージ」を設定。RSとSSのほか、北米市場のみZL1でも選ぶことができる。詳細は未発表ながら、初期コードネームは「パンサー」とされた開発プログラムも含め、1960年代に登場した初代へのオマージュを込めたものになるという。

この6代目カマロの最終型は北米で今夏から受注を開始する予定だ。

なお現時点では、次期モデルに関するアナウンスは行われていない。しかし、グローバル部門の副社長であるスコット・ベルは、歴代カマロへの愛顧に謝辞とともに、これでカマロのストーリーが終わるわけではないと述べている。シボレーでは、過去にもコルベットでも一時中断後に復活したという経緯があるので、ベルの言葉を信じて、新世代のカマロがデビューする日を気長に待ちたい。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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