2023.04.12

CARS

メンズ・ファッション誌の編集長がハマった、カングーのキャンピングカーで楽しむ自由気まま旅!

カングーのポップアップルーフのキャンパーと『THE RAKE』日本版の松尾編集長。

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どこにでも行ける!

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普段は写真のようにスマートでエレガントな装いの松尾さん。そのイメージからすると意外なのだが、学生時代はヨーロッパをヒッチハイクでまわるなど、バックパッカーで世界中を旅してきたのだとか。そして日本国内はキャンプをしながら車で旅したという。

「20代の頃はプジョー205や206にキャンプ道具を詰め込んで、全国を旅してきました。30代になってからフォルクスワーゲン・ヴァナゴンを台湾の会社が架装したもの、何台か間をあけてメルセデス・ベンツのビアノ(Vクラスの前身)をウエストファリアが架装したものを乗ってきました」

キャンパーはカングー・ポップで3台目なのだ。

「そもそも、なんでキャンパーが好きなのかというと、18歳になって友人たちが車の免許をとりはじめてからも、12月生まれだから、ひとりオートバイに乗っていて悔しくて。毎日雨に濡れたり寒い思いをした反動からか、免許をとって手に入れた初代セリカXX(人生唯一の国産)のなかで、ごはんを食べたり、数日間を過ごしました(笑)」

それ以来、“クルマという空間”が大好きなのだそうだ。

「なによりキャンパーの魅力は束縛されないこと。旅館やホテル、キャンプ場など、泊まるところを予約するだけで、縛られている。でも、キャンパーならホテルのチェックインやチェックアウトなんかの時間も考えなくていい。行き先も決めずに、好きなタイミングで出発できる。キャンピングカーとは違って車内にトイレやシャワーはないけれど、日本は温泉施設が多いし、最近は道の駅なんかも施設が充実しているからキャンパーには最高!」

センターにテーブルを設置し対座のリビング仕様。スライド式ギャレーを展開すると、ポリタンクによる簡易水場、コンロが現れる。

キャンプ・ブームや車中泊が人気の昨今、さまざまな簡易キャンピングカーが登場している。とりわけカングー・ポップの魅力は、駐車場に停めやすいサイズ感だそうだ。

「まず本格的なキャンピングカーよりも手頃な価格で購入できること。フィアット・デュカトをベースにしたアドリア社製のキャンピングカーにも憧れるけれど、普段は都内を運転することがほとんどだし、自宅付近にキャンピングカー用の駐車場も見つけにくい。その点、このカングー・ポップは自宅マンションのパレット・タイプの駐車場もOKだし、駐車場も選ばない。高さも低いので、郊外の商業施設の駐車場の高さ制限にもかからない」

このコンパクトさが魅力だが、その内装がどうなっているのかも気になってくる。早速、見せてもらった。

充実の設備!

「カングー・ポップの魅力はポップアップ・ルーフだけではなく、用途によってカタチを変えることができるリビングベッドやギャレーなど、遊べる架装が充実しているところ。だけど正直言って、最近ほとんど使っていない……。どうやるんだっけ?」と笑いながら、松尾さんは後席を倒し、マルチソファベッドの土台となる天板を展開していく。最後に付属のオレンジ色のクッションを敷き詰めると、カングーのラゲッジルームはベッドルームに早変わりした。

よく見ると、マルチソファベッドの右側の引き出しには簡易ながらもシンクを内蔵している。ポリタンクの水を洗面や食器洗いに利用することができるのだ。左側の引き出しはコンパクトなコンロを搭載している。ヤカンでお湯を沸かしたり、小さな鍋やフライパンで調理などをするのに十分なサイズだ。左右のスライドドアと観音開きのバックドアの周囲にはファスナーがぐるりと付いていて、虫よけネットを装備している。

「今日持ってくるのは忘れたけど、フロントガラスなどに使う吸盤タイプの遮光スクリーンも買ってある。カングーは人気車だから、車中泊用のグッズがサードパーティからたくさん出ているのがいい。この架装のベッドキットを新しいもの、もっと簡易で組み立てやすいものに換えるのもいいかと思っている」

ラゲッジ・スペースのベッドは大人2人が入れる空間だ。

とはいえ、このカングーがとても気に入っているので、車を買い換えるつもりは一切ないのだそう。

「もし買い換えるとするなら、またカングーがいい。もちろんキャンパー仕様のカングー。でも、程度がいいモノを探すのはなかなか難しいからね。いま取材している号のENGINEには新型カングーの記事もたくさん出るんでしょ? それを見ながら、次の遊べるクルマを考えます!」

ちなみに今回の撮影場所は神奈川県葉山の某漁港脇の駐車場。松尾さ曰く「漁港のそばには、必ず美味い飯屋がある」とのことで、周囲を走ると魚が美味い食堂を発見した。夏に三陸あたりの漁港を一緒に巡ろうと約束をして取材は終了! お互いに息子も中学生で、もう一緒に旅をしてくれない年頃ですからね(笑)。

文=小林尚史(ENGINE編集部) 写真=岡村昌宏

(ENGINE2023年5月号)

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