2023.04.20

CARS

フィアットが新たに日本へ導入する「ドブロ」って一体何者? 

フィアットが日本市場への導入を決めた「ドブロ」とは一体どんなクルマなのだろうか。

現行モデルで3代目

ルノー・カングー、シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフターがライバルとなるドブロ。欧州では、商用タイプはLCV(ライト・コマーシャル・ヴィークル)、乗用車版はLAV(ライト・アクティヴィティ・ヴィークル)にカテゴライズされるが、「フルゴネット」や「ルドルパス」といった愛称で呼ばれることもある。初代が登場したのは2000年で、2010年に2代目へ、2022年に現行型の3代目へと進化。初代と2代目はフィアット・オリジナルだったが、3代目は同じステランティス・グループのベルランドとリフターの兄弟車になった。

2代目フィアット・ドブロ

用途に応じて多数のバリエーションを設定

乗用仕様の「ドブロ」と商用タイプで「フィアット・プロフェッショナル」のブランド名が冠される「ドブロ・バン」の2モデルが設定され、商用モデルにはサイド・ウインドウの部分が鉄板になる「バン」、サイド・ウインドウと後席を備え乗用車の様にも使える「コンビ」、サイド・ウインドウと後席を備えたロング・ボディで商用と乗用を組み合わせたような「クルーキャブ」という3つのバリエーションをラインナップ。ボディは標準と全長とホイールベースの両方を延長したロングの2タイプがバリエーションによって用意される。商用モデルは欧州で多数の賞に輝いている。

パワートレインは100psと130psの1.5リッター直4ディーゼル・ターボ、110psの1.2リッター直3ガソリン・ターボのほか、電気自動車(EV)モデルも用意。136ps(100kW)/260Nmのモーターと50kWhのバッテリーを積み、航続距離はWLTPサイクルで280km以上をマークするという。急速充電は100kWまで対応し、最短30分で80%の充電が可能だ。

3代目(現行型)フィアット・ドブロ

日本仕様は5人と7人乗りをラインナップ

今回、日本へ導入されるのは乗用モデルのドブロ。2列シート5人乗りの標準ボディと3列7人乗りのロング・ボディがともに設定され、どちらもベルランゴやリフターと同じディーゼル・エンジンを搭載する。ちなみに、イタリアでは乗用仕様のドブロは標準ボディのEVモデルしか選べないので、日本仕様は独自モデルということになる。

内外装や脚まわりのチューニングがフランスの兄弟車たちとどう違うのかは気になるところ。走行性能の高さは兄弟分たちが実証済みなだけに、フィアットがどのような味付けを施したのかを確かめるのが楽しみだ。

3代目(現行型)フィアット・ドブロ

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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