2023.05.20

CARS

666馬力の2台のランボルギーニ・ウルス、買うならどっちだ? ペルフォルマンテとS、猛牛のスーパーSUVを乗り比べる!!

ランボルギーニ・ウルス、ペルフォルマンテとSを比較試乗!

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史上最高のウルス

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それに対して、Sの方はと言えば、もう最初に断言したい。これは間違いなく史上最高のウルスである、と。

まず、街中をゆっくりと流している時の乗り心地の良さときたら、これまでよりさらに磨きがかかり、まったり感を増している。とにかく、すべての動きがウルトラ・スムーズで、これぞラグジュアリーSUVと言いたいくらいに気持ちいいのだ。



ペルフォルマンテとは対照的に、高級感のあるレザーを多用し、それに特別なパターンの赤いステッチを施して、スポーティとラグジュアリーの双方を演出したインテリアを持つS。



ところが、いざ高速道路で速度を上げ始めると、エアサスが車高を下げて、安定した走りをみせてくれるようになる。中速から高速まで、どんな速度域でも常に乗り心地が良く、走行安定性が抜群で、グランド・ツアラーとしての資質の高さをも感じずにはいられなかった。このウルスSなら、一日に500kmくらい走ってもそんなに疲れを感じないのではないかと思えるほどだった。

そして、もうひとつ特筆すべきは山道での走りでも、これまた従来のウルスの走りに一段と磨きをかけた素晴しいコーナリング性能をみせてくれたことだ。むろんペルフォルマンテと比較すれば少しロールもするし、重さを感じさせる場面もなかったわけではないけれど、ヒルクライムでタイムを競うのならともかく、普通に山道を気持ちよく走る分には、適度にロールしてくれた方が運転はし易いし、これだけのコーナリング性能を持ったクルマはスポーツカーにだってそうあるわけではないのだ。

とにかく、ウルスSは走りの幅が広い。オフロード用も含めた6つのドライブ・モードから状況と気分に応じて最適な設定を選択することによって、オールマイティな1台として使いこなすことができるだろう。まったりと街中を流すも良し、高速道路を走り続けるも良し、山道で純粋に走り自体を楽しむも良し。私なら断然ペルフォルマンテよりSだ。

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文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=望月浩彦


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■ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ
駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 5137×2026×1618mm
ホイールベース 3006mm
トレッド(前/後) 1711/1718mm
車両重量 2420kg(前1330kg/後1090kg)
エンジン形式 直噴V型8気筒DOHCツインターボ
排気量 3996cc
ボア×ストローク 86.0×86.0mm
最高出力 666ps/6000rpm
最大トルク 850Nm/2300-4500rpm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ (前)285/35ZR23、(後)325/30R23
車両本体価格(税込み) 3181万6785円

■ウルスS
駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 5112×2018×1638mm
ホイールベース 3003mm
トレッド(前/後) 1695/1710mm
車両重量 2510kg(前1370kg/後1140kg)
エンジン形式 直噴V型8気筒DOHCツインターボ
排気量 3996cc
ボア×ストローク 86.0×86.0mm
最高出力 666ps/6000rpm
最大トルク 850Nm/2300-4500rpm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前後) マルチリンク/エアスプリング
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ (前)285/35ZR23、(後)325/30R23
車両本体価格(税込み) 2852万801円

(ENGINE2023年6月号)

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