2023.05.19

CARS

走るチャットGPTか!? メルセデス・ベンツAクラスがマイナーチェンジ 電脳化が凄い!

メルセデス・ベンツAクラス

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静かなディーゼル

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最初に乗ったのはローズゴールドというロゼ・ワインみたいな外装色のA200dだ。

走り出して最初に感じたのは静かなこと。2リッター直4ディーゼル・ターボは、最大トルク320Nmをわずか1400rpmで発生する。その豊かなトルクに任せておけば、エンジンを上まで回さなくてもストレスがない。100km/巡行は1500rpm。レブリミット4500回転の表示だけが、ディーゼルであることを主張している。レザーとアルカンターラのコンビネーションが素敵なシートは、オプションのAMGラインパッケージ専用シート。掛け心地は少し硬めだ。



箱根ターンパイクの急こう配を上るためにガス・ペダルを踏みこんでも、ウルサイとは思わなかった。さらにワインディング・ロードで感心したのは、ガッチリとした足腰だ。ほとんどロールしないで、コーナーを抜けていく。まったく不安がない。低回転域から力のあるディーゼル・エンジンなので、コーナーからの立ち上がりも気持ちがいい。

なかなか大人の味わいのあるディーゼル・モデルですね、ということでガソリン・モデルに乗り換える。

若々しいA180セダン

ガソリン・モデルは純白のセダン。

さきほど乗ったハッチバックのディーゼルより80kgも軽いので、乗った感じが若々しい。1.3リッター直4ターボの吹け上がりは滑らかで、7段デュアルクラッチ・トランスミッションとのマッチングも良い。クルマの動きが総じて、先ほどのディーゼルのハッチバックよりシュッとしている。「ハイ、メルセデス」の声掛けで、目的地入力や空調などの調整ができるインターフェイス「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」は、相変わらずの面白さである。「こんにちは。元気?」と言えば、「まあまあです。ありがとうございます」と返事をし、「美味しい鰺フライが食べたい」で、店をズラリと並べるなんてお手の物だ。西湘バイパスの工事渋滞にハマッて「渋滞はどうにかなりませんか?」と聞いたら返事がなかった。どうすることもできないと思ったのかもしれない。



今回のフェイスリフトで追加されたアドバンスド・サウンド・システムも良かった。ベースの輪郭がハッキリしていて私好みだ。

最新のメルセデス・ベンツに乗ると、クルマがどんどん電脳化されていることを実感する。でも、走ってみるとやっぱりメルセデス・ベンツの魅力ってシャシーなんだなと思う。

違いますか? 天国の徳大寺さん。

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=メルセデス・ベンツ日本

■メルセデス・ベンツA200d
駆動方式 横置きエンジン前輪駆動
全長×全幅×全高 4430×1800×1440mm
ホイールベース 2730mm
車両重量 1490kg
エンジン 直列4気筒DOHCディーゼル・ターボ
排気量 1949cc
最高出力 150ps/3400~4400rpm
最大トルク 320Nm/1400~3200rpm
変速機 8段AT
サスペンション 前 マクファーソンストラット/コイル
サスペンション 後 トーションビーム/コイル
ブレーキ 前/後 通気冷却式ディスク ディスク
タイヤ 前&後 205/55R17
車両本体価格 558万円

(ENGINE2023年6月号)

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