2023.05.02

CARS

日産が上海モーターショーでEVのコンセプト、「アリゾン」を世界初公開

日産が上海モーターショー2023に3車種の新しい電動化モデルを出展した。

開放的な室内空間を構築

「アリゾン」と名付けられた世界初公開のコンセプト・カーは中国市場を念頭に置いて開発されたモデル。EV専用プラットフォームの「CMF-EV」を採用し、低重心化を図ったSUVだ。自動調光サンルーフやピラーレス構造の導入により広く開放的な室内空間も構築している。



新しいインフォテインメント装置を搭載

「エポロ」と呼ばれる対話型バーチャル・パーソナル・アシスタントの採用もアリゾンのトピック。時間や天気などのデータを活用しながら人間のように乗員と対話し、必要な情報を提供するという。また、乗員を認識して照明を自動調整するシステムも搭載した。ソフト更新により機能を向上できるSDVの可能性を模索している。

今年2月に実車が初公開されたコンセプト・カーの「マックスアウト」は中国初上陸となる。薄型の全固体電池をフロアに敷き詰めたスケートボードのようなシャシーと前後モーターによる電気式4WDシステムの「e-4ORCE」を用いたオープン・スポーツの提案である。

このほか、ショーの開幕と同時に中国での予約販売が開始されたe-パワー・エクストレイルも展示されるなど、中国市場における電動車展開のさらなる強化を予告する出展内容となった。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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