2023.06.15

CARS

あなたのちょっと古いクルマ見せてください! 1999年型のフィアット・バルケッタ 「こんなにいいクルマだとは思わなかった!」

フィアット・バルケッタ(1999年型)とオーナーの林さん

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長年にわたって様々なモデルを乗り継いだ生粋のアルフィスタで近年はヒストリック・フォーミュラのレースに心酔しているオーナーが最近手に入れたフィアット・バルケッタ。果たしてその真意とは?

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3台のアルファ33

ブラバムBT15コスワース、BT38Cアルファロメオでヒストリック・フォーミュラのレースを楽しむ林偉明さん(62)は、ビモータdb2やモリーニ250でバイクのロードレース、さらには自転車レースやフルマラソンにまで挑戦する生粋のレース人であるとともに、これまで多くのモデルを乗り継いできた筋金入りのアルフィスタでもある。



「最初にアルファロメオを買ったのは昭和59年。アルファスッド・スプリントでした。その後GTV6を経て、ジュニア・ザガートに乗り換え、湾岸戦争の時にジュリエッタ・スパイダーを買い足して古いアルファロメオの2台体制になりました。もちろん古いアルファ2台では生活に支障をきたすので、並行していすゞFFジェミニ、ホンダ・シビックシャトルを乗り継いだのですが、シビックシャトルの後に33スポーツワゴンを手にいれまして。しばらくアルファロメオ3台体制になっていました」

アルファロメオ33は、83年に水平対向4気筒OHCエンジン、FFレイアウトを踏襲したアルファスッドの後継車として登場するも、日本には正規輸入されることがなかったレアモデルだ。

「この33が調子が良くて、普通に使えてね。家族旅行でお盆前の大渋滞にエアコンをつけながらハマっても大丈夫でした。でもこの33は追突されて潰れてしまい、次に5ドアを見つけて5年くらい乗ったんだけど、ある日走っていたらパワステ・オイルが漏れて煙が出てエンジン・ルームが全焼で廃車。でも、そこでうまい具合に売り物が出て、また赤いワゴンを買いました。さすがに日本で33を3台乗り継いだ人はいないでしょうね(笑)」

林さんがヒストリック・フォーミュラのレースを始めたのも、ちょうどその頃のことだ。

「ジュニアZでSCCJのイベントに出ていたんですが、そんな時にフォーミュラ・クラスを見て、いいなぁと思って40歳を過ぎてからレースを始めました。そこからは33でトレーラーを引っ張って、富士にも茂木にも行きました」

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