掘り出しもののプジョー1007(2006年型)とオーナーの吉谷さん。
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スノーボード好きな吉谷さんが、東京から長野への移住を機に趣味のクルマとして手に入れたのは小さなプジョー。このかなり使えるキュートな1台を、皆さん忘れていませんか?これぞ掘り出しもの!満開の桜の前のプジョー1007の姿を見て「この手があったか!」と思わず声が出た人は多いはずだ。左右ドアは電動スライド式のみ。それでいてトール&スモール・ボディという1007は、長い自動車の歴史を見渡しても、類例のない希有な1台である。しかもスタイリングはピニンファリーナが関与し、見た目もなかなか愛らしい。それなのに中古車としては、ほぼ底値なのである。そう、1007はちょっと古いクルマが軒並み値を上げてきた今なお、まだ目を付けている人が少ない、いうなれば“掘り出しもの”だ。
納車からまだ半年というこの鮮やかなイエローの1007の持ち主は吉谷浩紀さん。現在39歳。新車当時はスノーボードに夢中で、インスタグラムで1007を見るまで、その存在自体知らなかったという。「なんだコレ!? めちゃめちゃ可愛いって思いました。僕の駐車場の向いに真っ赤な古いアルファ・ロメオがいて、かっこいいな、もう1台欲しいな、と考えていた矢先でした」長野に移住し、駐車場代が格安になったこともきっかけになった。もともと彼は雪山用の三菱パジェロ・ミニや、スキー場でベースキャンプとするトヨタ・ノアなど、基本スノボ中心のクルマ選びをしてきたが、実家のある関西や、遠くのスキー場に行く時は、奥様用のマツダCX-5で事足りることも背中を押した。
見つけたのはメルカリだ。走行3万km台で価格は16万円。吉谷さんは「これは買わないとあかんヤツ」と購入を決意。しかも売り主は青と黄の1007を2台一緒に手放すという。新車の頃、1007は多彩な外装色と、一部内装部品が取り替えられるカラフルさが売りだった。中古の、しかも個人売買で色を選べるとはかなりの幸運である。結局彼は色褪せの少なかった黄色を選択。なお奥様へは事後報告で「何買ってんねん!」と怒られたが、実車を見て可愛さに納得。今では“ひよこ”という愛称で呼ぶほどお気に入りだ。
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