2023.06.18

CARS

あなたのちょっと古いクルマ見せてください! 996型ポルシェ911ターボを買った自動車評論家の西川淳さん 人生二度目の911生活を決断したわけは?

996型ポルシェ911ターボを買った自動車評論家の西川淳さん

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今回で二度目のポルシェ911との生活が始まったモータージャーナリスト、西川淳さん。本当は仕事を引退したら乗るつもりだったポルシェ911をまた買った理由とは?

中古車のエアポケット!

古いのも新しいのも“これぞ!”と思うクルマは軒並み高くなった。ショーやイベントで物色していても、値札を見るたび醒めた気分になってしまう。そんなふうに思っていたらエアポケットを見つけた。クラシックにもなりきってなく、さりとて最新でもない、具体的にいうと20年くらい前のモデルたち。もちろんその年代でも爆騰物件はあるけれど、当時の高性能モデルのなかには、不人気だからか評価が定まっていないからか、順調に値落ちして今買い頃(新車価格の1/4~1/3)を迎えたクルマも多い。

西川さんが運命的出会いだと感じた2001年式ポルシェ911ターボ。

2000年代半ばごろにかけては大排気量の自然吸気マルチシリンダーを積んだモデルも多く残っていて、クルマ好きにとってこれからの狙い目になる。例えば初代のマセラティ・グラントゥーリズモやアウディR8、V10を積んだBMW M6などなど。この辺りは400~600万円台で手にはいる。4気筒シビックタイプRの新車が500万円、リセール相場は700万円以上という時代に、V10M6が400万円なんて。

そんな美味しい物件漁りを続けているうちに運命の出会いがあった。996型911ターボだ。

996は911のなかにあって最も不人気。理由は色々あるだろうけれど、最大のワケは涙目の顔つきか。インタミ問題なども少なからず影響しただろう。マニアこだわりの空冷から新時代の水冷へと大変換した節目の憎まれ役、という996にはカンケーない感情論もあったと思う。



けれども、どれもこれも似たり寄ったり顔の911シリーズにあって、あのユニークさはステキすぎる、とも思う。細身のシュッとしたシルエットも今にして思えばダイエットが効いていていい。“水冷ナロー”としてもっと評価されていいと思うけれど、不人気はむしろ有難い。

最初はGT3を探していた。高騰してはいない、とはいえ以前に比べてかなり上がってはいる。そもそも良いタマが少ない。MT好きだから素のカレラでもいいか、と思い始めてチェックするとターボが意外に安いことに気づいた。ティプトロなら500万円くらいから見つかる!


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