2023.06.21

CARS

これは気になる! ちょっと古いスポーツカーの掘り出し物!! BMW Z8とZ1、フェラーリF355ベルリネッタに試乗

ちょっと古いスポーツカーの掘り出し物! BMW Z8

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今回紹介するちょっと古いクルマは、1990~2000年代の3台の2座スポーツカー。ちょっと変わったBMWの2台の新旧ロードスターと、いわば王道のフェラーリのクーペだ。現役当時を思い出しながら、モータージャーナリストの島下泰久とエンジン編集部のムラカミ編集長とウエダの3人が試乗した。

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ドイツ人が作ったアメリカ車

村上 今回は『エンジン』 8月号の表紙にBMW Z8を提供していただいた会社が、ほかにも色々とちょっと古いクルマを所有しているということで、それらに乗せてもらいました。車種はBMWのZ8とZ1、それにフェラーリF355のベルリネッタです。



上田 それぞれZ1が1990年、Z8が2000年、F355は1997年に生産されたクルマです。

島下 ちょっと古いクルマの中でも変化球的なところのある、クルマ好きの興味をひく並びですね。

村上 なぜその3台かというのに理由はなくて、その会社にたまたま良いクルマがあると聞いて、ぜひにとお願いして集めてもらったんです。結果としてこの組み合わせは、僕にとってすごく発見がありましたね。

島下 まず表紙に登場したZ8から始めて、新しい順に見ていきましょう。

村上 僕は、この3台の中で新車で乗ったことがあるのはZ8だけです。

上田 僕も当時乗りました。あまり印象は変わらなかったかな。

村上 僕もかな。あぁ、こういうクルマだったよなぁ、っていうのをすごく鮮明に思い出しましたよ。どういう印象かというと、すごくアメリカンでしょ? 見た目が。中身もV8だし。でも乗ってみるとアシはすごくしっかりしているし、ステアリングもずっしりと重くて、ドイツ車だなって感じがするんだよね。

Z8は2000~2003年にかけて5703台が生産されている。

島下 ドイツ人が作ったアメリカ車、ですね。アメリカ車好きなドイツ人が同じようなものを作ろうとしたけれど、どうしてもドイツ車成分、モノとしての性能の高さとか、そういうものはドイツ車になってしまったという面白さ。

村上 だからぜんぜんユルくない。こんなに大柄なボディなのにギューッと凝縮された感じがあって、これは独特のクルマだなぁと思うよね。

島下 それなのにウインドウが立っていて風の巻き込みが強くて、デザインも、遊びゴコロが満載で。

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