2023.06.17

CARS

60台限定の特別仕様車も登場 レクサスのフラッグシップ・クーペ、LCがさらに進化

レクサスが高級クーペ&コンバーチブルの「LC」を一部改良。あわせて、特別仕様車の「LC500EDGE(エッジ)」を設定した。

変更の中心は走り関連

変更はLCの魅力のひとつである走りに関わる部分を中心に行われている。



ボディ剛性をアップ

ボディまわりでは、自然吸気の5.0リッターV8エンジンを搭載する「LC500」のクーペとコンバーチブルはエンジン・マウント特性を変更。また、LC500と3.5リッター・ハイブリッドを積む「LC500h」の両クーペはリア・サスペンション・メンバーの取り付け部を補強し、オープン・ボディを持つ「LC500コンバーチブル」はトンネル・ブレースの追加と床下ブレースによる補強を実施した。

シャシーでは「IS」から順次採用を拡大しているワッシャ付きハブボルトによるホイール締結を採用。乗り心地とハンドリングの改善を同時に目指した。サスペンションはスプリングやダンパー、スタビライザーのセッティングを見直すことで、接地感や操舵応答性の向上を図っている。タイヤはランフラットではないノーマル・タイプを標準で履く。



「EXPERT」(エキスパート)モードを追加

パワートレイン関係では、アクセル・レスポンスに優れたドライブフィールを実現するべくATの制御を見直し、ATオイル・クーラーを採用。統合型走行安定システム(VDIM制御)にはスポーツ走行に適した「EXPERT」(エキスパート)モードを追加した。

走り以外での変更は、ボディ・カラーにソニックカッパーとヒートブルーコントラストレイヤリング、コンバーチブルのソフトトップにレッドを新規設定。内装ではダークローズ色を追加するとともに、クーペ・モデルにブルー&ホワイトを設定した。



内外装に新色を設定

装備面においては、インフォテインメント・システム用の12.3インチ画面をタッチ式に変更し、メニュー選択用アイコンを運転席側に常時表示するなど、使い勝手を向上させた。また、車体各部のカメラによる映像を合成表示するパノラミックビュー・モニターを採用し、床下透過表示機能も追加した。

また、運転支援装備(ADAS)はカメラとレーダーの性能向上によるプリクラッシュ・セーフティ対応領域拡大や、AI技術を活用したレーントレーシング・アシストの支援範囲拡大、カーブ速度抑制機能とロードサインアシストの採用を行なった。

価格は1400万〜1550万円。



特別仕様車「EDGE」

特別仕様車のLC500エッジは、カナード一体成型のフロント・バンパーと固定式リア・ウイング、新開発のアルミ中空リア・サスペンション・メンバーとフロント床下ブレースを装備。また、サスペンションを最適化や、パーツの重量を合わせることでエンジンのバランスをより高めたり、リア・デフの手作業による再調整も行なっている。

外装色はマットホワイトで、モールディングなどの加飾は漆黒調とした。内装はブルー系のワントーンでまとめられている。

価格は1760万円。60台限定で抽選販売される。

なお、今後は販売済みのクーペ・モデルを対象に、リア・サスペンション・メンバーをEDGEに採用されたアルミ中空に換装するサービスの提供が予定されている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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