2023.06.23

CARS

200台限定のアバルト695トリブート131ラリーが発売 往年のWRC王者がモチーフ

アバルトが2022年5月に本国で発表した限定モデル「695トリブート131ラリー」を日本に導入する。世界ラリー選手権(WRC)で活躍したアバルトのラリー・カー、「アバルト131ラリー」への敬意を込めた仕様だ。

1970年代に2度の王座に輝く

131ラリーは「フィアット131」をベースにしたラリー・カーで、1976年にグループ4規定でWRCにデビュー。1000湖ラリーで初優勝を飾ると、1977〜78年と80年にコンストラクターズ・チャンピオン(製造者選手権)に輝くが、82年に車両規定がグループBへと移行したのと同時に現役を退いた。それから40年が経ったのを記念し、全世界で695台が販売されるのが今回の限定車だ。



131ラリーの要素を盛り込む

内外装は131ラリーをモチーフにドレスアップ。エクステリアは、131ラリーのワイド・フェンダーを彷彿させる左右とも5mm拡幅した専用フェンダー・アーチを装着。競技車両に着想を得たサイドス・カートや0〜60度の12段階調整式スポイラーをルーフエンドにセットした。

青いボディ・カラーも131ラリーからイメージしたもので、ボディの上下をブラックとした2トーン仕上げが施される。ドア下端のストライプには131ラリーを象った専用ロゴが記されている。

インテリアでは、専用ロゴ入りのアルカンターラ張りのダッシュボードとサベルト製シートを採用。ステッチやシートのアクセントはボディ・カラーと同じブルーで彩られている。



独自のエグゾーストを搭載

エンジンは180ps/230Nm、スポーツスイッチ使用時には250Nmを発生する1.4リッター直4ターボを搭載。0-100km/h加速は6.7秒、最高速度は225km/hをマークする。左右とも上下2本のテールパイプが突き出す排気系は、アバルト独自のスポーツ・マフラーを進化させたレコードモンツァを装着する。

脚まわりには、手動減衰力調整式ダンパーの「コニFSD」とダイヤモンド仕上げの17インチ・ホイールを装着。ブレーキはブレンボ製4ポット・フロント・キャリパーと前305mm、後240mmディスクを備える専用システムを採用した。

変速機は5段MTのみ。ハンドル位置は左右とも用意され、各100台ずつ計200台が販売される。

価格は517万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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