2023.08.09

CARS

「ほぼレーシングカー」の911GT3RSを公道で楽しむ 1963台限定の911S/Tが受注開始

ポルシェが911の60周年を記念する限定モデル、「911S/T」の予約受注を開始した。

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ナロー世代の911STが由来

車名「S/T」は、1969年に販売された「ナロー」とも呼ばれる初代911をベースにした社内で「911ST」と呼ばれていた高性能仕様に由来する。このモデルは「911S」をベースにシャシーとボディ、エンジンやホイールなどが変更されていた。



ポルシェ911GT3RSがベース

911S/Tのフロント・マスクを見てピンと来た方もいらっしゃると思うが、このモデルは911GT3、しかもそのトップ・モデルである「911GT3RS」がベースとなる。このRSを元に以前911GT3に設定されていた「ツーリングパッケージ」のようにまんまレーシングカーと言ってもいいRSを公道に主眼を置いた仕様に変更したものだ。

911GT3のツーリングパッケージ仕様のボディをベースに、ボンネットやルーフ、フロント・フェンダー、ドアといったエクステリア・パーツのほか、ロールケージやリアのスタビライザー、シア・パネルにカーボンFRPを採用。また、ホイールはマグネシウム製、リチウムイオン・バッテリーや軽量ガラス、カーボン・ディスク・ブレーキ、軽量スポーツ・エグゾースト・システムを標準装備するなどにより徹底的に軽量化。また、断熱材を削減するとともに、ベース・モデルには備わる後輪操舵も排除するなどにより、911GT3ツーリングのMT車より40kg軽い1380kgという992世代の911としては最軽量を実現している。

インテリアはカーボンFRPのフル・バケットシートが標準装備されるが、無償オプションで4ウェイ調節式スポーツシート・プラスも選択可能。メーターとスポーツクロノ・パッケージの時計はクラシックな色合いのグリーンとなる。



525psのフラット6+6段MT

911S/Tのエンジンは、911GT3RS譲りとなる525psの4.0リッター・フラット6を搭載。トランスミッションは525ps仕様としては初めてとなる6段MTで、10.5kgの削減を実現した新開発の軽量クラッチを介して後輪を駆動する。0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は300km/hだ。

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式。前脚にダブルウィッシュボーン式を用いる911で後輪操舵を備えないのは911S/Tだけだ。その仕様に合わせて、ダンパーと制御系を変更。タイヤは前255/35ZR20、後315/30ZR21を履く。



262万円のパッケージ・オプション

また、ヘリテージ・デザイン・パッケージと呼ばれる特別仕様を設定。エクステリアは新色のショアブルーメタリックのボディ・カラーとセラカ塗装のホイールの組み合わせで、ドアには0から99まで任意の数字を選べるゼッケンが備わる。インテリアにはブラックとクラシックコニャックのセミアニリンレザー・トリムやパンチング加工レーステックスのルーフ・ライニングなどを装備する。これらすべて込みで価格は262万2000円となっている。また、購入者限定で販売されるポルシェデザイン製クロノグラフも用意される。こちらの価格は205万4800円だ。

911S/Tは世界限定1963台のみで、価格は4118万円。日本仕様ではハンドル位置を左右のどちらでも選べる。



文=関 耕一郎

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(ENGINE WEBオリジナル)

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