2023.08.21

CARS

東南アジア向けの新しいコンパクトSUV、三菱エクスフォースがインドネシアでデビュー

三菱が東南アジアを中心に販売する新しいコンパクトSUV、「エクスフォース」を第30回インドネシア国際オートショーで世界初公開した。先日、エクステリアを公開し、その発表が予告されていた新型で、今回は車名と詳細が明らかになった。

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T字型の特徴的はヘッドライト

エクステリアは三菱のデザイン・テーマである「ダイナミックシールド」の進化形。T字型のヘッドライトにはL字型とスリット状のライトを組み合わせたLED式デイタイムライトが備わる。



SUVらしいサイドビュー

ボディ・サイドは彫刻的な造形の前後フェンダー・フレアとキャラクター・ラインで、SUVらしいたくましさや躍動感を表現した。ルーフはフローティング形状を採用。テールライトはフロント同様のT字型LEDでワイドさや安定感を演出している。

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4390×1810×1660mm、ホイールベースは2650mm。車両重量は1245kg。ASEAN地域での小型SUVの用途を考慮し、悪路走破性も追求。最低地上高はクラストップレベルの222mm、対地障害角はアプローチ・アングルが21度、ランプブレークオーバー・アングルが20.5度、デパーチャー・アングル30.5度となっている。



使い勝手に配慮

インテリアは水平基調のホリゾンタル・アクシスコンセプトにより、前方視認性や悪路走行時の姿勢変化の把握しやすさを追求。ダッシュボードにはメランジ生地を三菱車初採用した。メーターパネルは8インチのデジタル画面で、12.3インチのセンター画面と連続性を持たせている。

室内はフル5座で、後席は8段階のリクライニング機能付き。キャビン全体で21本の600ミリリットルのペットボトルを収納できるドリンク・ホルダーや、クラストップレベルの荷室床面積を設定するなど使い勝手を向上している。オーディオはヤマハと共同で新開発したダイナミックサウンド・ヤマハプレミアムを初導入する。



地域性に配慮したシャシー

エンジンはレギュラー仕様の1.5リッター直4DOHCで、最高出力105ps/6000rpm、最大トルク141Nm/4000rpmを発生。トランスミッションはCVTで、前輪を駆動する。サスペンションはASEAN地域の路面環境を想定し、操舵感や安定性を高めたセッティングとなる。走行モードには激しい降雨や冠水路に対応するために三菱初の「ウェット」モードを設定した。タイヤ・サイズは225/50R18だ。

ミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシアで生産し、まずはインドネシアで11月から販売。その後はASEAN地域のほか、南アジアや中南米、中東やアフリカでも展開する予定だ。

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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