ミニが3ドアハッチバック・モデルの第5世代となる新型クーパーを発表した。新型からミニの3ドアは電気自動車=バッテリーEV(BEV)のみになる。
ミニらしさはしっかりと継承
エクステリアは丸型のヘッドライトと八角形のグリルを備えたひと目でミニとわかる、ミニの基本型を継承。しかし、フラッシュサーフェスなドア・ハンドルや、フレアとスカットルのトリムを省いたフェンダーなど新しい解釈も盛り込まれている。ヘッドライトやグリルのクローム加飾を廃止された。空気効力係数(Cd値)は0.28という空力性能も実現している。

大きくなったセンター・メーター
テールライトも伝統の縦型だが、形状は四角から三角ベースとなった。リア・フォグライトと補助ブレーキ・ライトはコンビネーションランプでは別に配置されている。トリム(=グレード)は「エッセンシャル」「クラシック」「フェーバード」「ジョン・クーパー・ワークス」の4種類。仕様ごとのテーマに合わせたカラーリングなどが施される。
インテリアは直径240mmの円形メーター兼ディスプレイをセンターに配置。その下には初代ミニの要素を現代的に解釈したトグル・スイッチが備わる。一方、ミニ初の試みとしてテキスタイル張りダッシュボードが採用された。後席は60:40分割可倒式で、荷室容量は200〜800リッター。荷室の床下には充電ケーブルなどを収納できるコンパートメントが設置されている。

2種類のモーターを設定
パワートレインは2種類。もちろんどちらもモーター駆動となる。184ps/290Nmの「クーパーE」は、0-100km/h加速が7.3秒で、40.7kWhバッテリーにより305kmの走行が可能。218ps/330Nmの「クーパーSE」は54.2kWhバッテリーを積み、0-100km/h加速が6.7秒、航続距離が402kmだという。
2030年には完全電動ブランドとなることを宣言しているミニ。その基本形となる3ドアのクーパーはハンドリング重視のサスペンション・チューンで、BEVになってもゴーカート・フィーリングを追求するとのこと。走りの楽しさが息づき続けることは期待できそうだ。

文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)
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