2023.10.05

CARS

ボルボが2024年にディーゼルを全廃 メルセデス、BMWに先んじて、EV戦略をさらに推し進める

ボルボが気候変動への取り組みを論じる世界最大級のイベント、クライメート・ウィーク・ニューヨークにおいて、2024年初めまでにディーゼル・エンジン搭載車の生産を終了することを明言した。

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2022年にエンジン開発を終了

ボルボは2022年に新たな内燃エンジンの開発から撤退することを決定。同じ年に残りの内燃エンジン資産を保有する合弁会社であるオーロベイの株式を売却し、内燃エンジン開発への投資を終了した。

今年に開催されたCOP27ではゼロ・エミッション車への移行を加速する取り組みとしてA2Z連合が結成され、ボルボもそれに参加。200以上の政府や企業からなるA2Zは、2040年までに世界で販売される新車のすべてにおいてテールパイプからの排出をなくし、さらに主要市場においては遅くとも2035年までに達成する目標を掲げた。

ボルボEX90

2023年からEV専売に

ボルボの目標はこれよりさらに高く、2030年までに販売する新車を電気自動車のみとし、2040年までにはクライメート・ニュートラル(温室効果ガスの排出量をゼロにする)な企業になろうとしている。

現在でこそ電気自動車=バッテリーEV(BEV)やプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の販売比率が高まっているボルボだが、2019年には欧州での販売台数の大半を占めていたディーゼルの生産を今後数ヶ月で終えるというのは、長い歴史を持つ自動車メーカーとしては英断だ。EUのBEV推進策がドイツの働きかけでややトーンダウンするなか、ボルボは環境対策を加速していく構えだ。

ボルボC40

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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