PHEVの3部作が完成　新型ポルシェ・カイエンに新グレード「S・E-ハイブリッド」を追加

関耕一郎

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ポルシェが今年マイナーチェンジを行った「カイエン」に「S・E-ハイブリッド」を追加し、その予約受注を開始した。

PHEVの中間グレード

すでに発表済みの「カイエン・ターボEハイブリッド」と「カイエンEハイブリッド」の間に位置するプラグイン・ハイブリッド（PHEV）。これによりカイエンのPHEVは3グレード体制が整った。

3.0リッターV6＋モーター

エンジンは3.0リッターV6ターボで、エンジン出力は353ps/500Nmを発生。トランスミッションは8段ATで4輪を駆動する。これにEハイブリッドと同じ176ps/460Nmの電気モーターと25.9kWhのバッテリーを組み合わせる。システム出力は519ps/750Nm。Eは居るブリッドに対して49ps/100Nmの向上が図られている。

0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は263km/hで、Eハイブリッドより0.2秒、9km/h速い。EV走行距離は最長90kmで、11kWの車載充電器によって充電時間の短縮も図ったという。

マトリックスLEDヘッドライトを標準

ロング・ルーフのSUVタイプのほかにクーペ・ボディも設定されるエクステリアは、ブラッシュステンレスのデュアル・ツインテールパイプを備え、SUVにはシルバーエクステリアパッケージ、クーペにはブラックエクステリアパッケージを用意。ヘッドライトはマトリックスLEDが標準装備、左右各3万2000画素以上のHDマトリックスLEDがオプション設定される。

インテリアは8ウェイ調整式シートやスポーツクロノ・パッケージ、ステンレス・ペダル、シルバーシェイド塗装のディアマールインテリア・パッケージを標準装備。オプションで車内ビデオ機能を含むパッセンジャー・ディスプレイや新設計のエアクオリティ・システムが選択できる。ハンドル位置は右のみだ。

アダプティブ・エアサスペンションを搭載

シャシーはいずれも上位のターボE-ハイブリッド同様、2チャンバー&2バルブ式アダプティブ・エアサスペンションを標準装備。スプリング・レートの設定範囲が広く、快適性と運動性の両極がより高められた。ホイールは20インチだ。

価格はカイエンS・E-ハイブリッドが1591万円、カイエンS・E-ハイブリッド・クーペが1656万円となっている。