2023.11.24

CARS

レジェンドたちに胸が熱くなる! 貴重なレーシング・ポルシェがラグナセカに一堂に会する「レンシュポルト・リユニオン」に行ってきた!

かつて駆ったポルシェ911カレラRSRの前でご満悦なのはレジェンド・ドライバーのManfred Schurti氏。

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伝説的なモデルが一堂に会したポルシェの一大イベントが米ラグナセカで開催された。そこではクルマのみならずモータースポーツの歴史に残る“レジェンド”との出会いもあった。モータージャーナリストの島下泰久がリポートする。

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エントリーは新記録の300台を突破


ポルシェのイベントとして世界最大の規模を誇る「レンシュポルト・リユニオン7」が9月最終週に、カリフォルニアのウェザーテックレースウェイ・ラグナセカにて4日間にわたって開催された。前回の「6」が2018年だから今回は実に5年ぶり。テーマとして掲げられたのは「Icons of Porsche」である。

ドイツ語でレーシング・スポーツを意味するタイトルが冠されているだけに、ここには世界から貴重なレーシング・ポルシェが一堂に会する。しかも、単に展示されるだけでなく実際にコースを、パレードではなく全開で駆け抜けるというのが、このイベントの特徴だ。



今回のエントリーは新記録だという300台を突破。904、906、908に917といった伝説的なモデルがそれぞれ複数台揃い、956や962CといったグループCカーなど、当時のレース・エントリーに匹敵するような台数が走行したのだから、これはもう眺めているだけでも堪らない。


古いモデルだけではない。パドックにはIMSA/WECを戦う963のような最新のレースカーや、BEVレーサーの718GT4e-パフォーマンスといった最新モデルも集結。更にサプライズとして、サーキット専用車として限定77台だけが販売される911GT3R レンシュポルトもお披露目された。



忘れてはならないレジェンドたち

まさに過去から今、そして未来に向けたポルシェとモーター・スポーツの歴史と伝統に触れられる場だったわけだが、ここで忘れてはいけないのが、レジェンドの存在である。会場には過去にポルシェで数々の名勝負を繰り広げ、素晴らしいリザルトを残してきたレジェンド・ドライバー、エンジニアたちが50名以上も招かれており、多くのファンと実際に触れ合っていた。


要するにポルシェの歴史においてアイコンとは必ずしもマシンだけではなく、人も同じかそれ以上に大事だということ。それをまざまざと実感できる場がレンシュポルト・リユニオンである。ポルシェのレーシングカーに、その活躍に胸熱くしたことのある人は、次回こそ是非この場を訪れてみてほしい。



文=島下泰久

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(ENGINE2023年12月号)

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