2023.12.20

CARS

「派手さがないので、一見、つまらなく見えるけれど、良いものは良い!」という理由で640iに乗る、ファッション・ディレクターの森岡弘さん「BMWは、オトナの選択です!」

ファッション・ディレクターの森岡弘と愛車のBMW 640i。

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これまで乗ってきたクルマの半数以上が、BMWだというスタイリストの森岡弘さん。なぜBMWを選ぶのか、そしてセダンに乗る際にこだわる洋服の着こなしについて訊いた。

最初に買ったクルマがBMW

早朝の撮影場所に640iで颯爽と現れたスタイリストの森岡弘さん。およそ還暦すぎとは思えない身長180cmのスリムなスタイルだ。それもそのはず、高校時代はエースで4番。甲子園を目指していたという。今年、日本一になった阪神タイガースの岡田彰布監督は中学・大学時代の先輩なのだそう。

ブラック&ブラウンのツートーンもオトナの色づかい。


「当時の大阪は私学7強の時代。ベスト4まで進出しましたが、甲子園出場には届かず。浪人して、岡田さんのいる早稲田に入ったけれど、肩を壊してしまって……。あれ、今日のテーマは野球じゃないよね(笑)」

はい、BMWの話です(笑)。

「じつは、最初に買ったクルマがBMW。中古の320で、色は黒でした。当時は出版社に勤めていて、『メンズクラブ』に配属されたころ。26歳だったかな。約3年乗って、つぎに程度のいいジープ・チェロキーを中古で見つけて、それからボルボV70ワゴンに乗りました」

趣味のスキーやゴルフにも合わせたチョイスだそう。

「じつはチェロキーに乗っていたころは、先輩から引き継いだ87年式の911(北米の並行物)との2台持ち。左ハンドルのマニュアルで、色はブルーグレーのメタリック。その後、新車で92年式のカレラ2ティプトロニックと乗り継ぎました」

なんと、趣味と走りを2台持ちで愉しんでいたとは!

本日の時計はロレックスのオイスター・パーペチュアル。“良いものは良い”の最たる例。


「メカのことは疎いんですけど、もともと運転が好きなんです。それからメルセデス・ベンツE430ワゴン、G500、そしてBMW5シリーズのワゴン。当時は妻が1シリーズ(続けて2台)に乗っていたので、我が家にはいつもBMWがあった。それから、家族が乗りやすいよう5シリーズのセダンにしました」

5シリーズは5年で10万km以上、ガソリンからディーゼルに換えて、6年半で約16万km乗った。

「仕事で都内を移動するのはもちろん、ゴルフ、スキーに出かけたり。大阪に仕事で行くときは、新幹線ではなく、自走。BMWのセダンはロングドライブが苦にならない」

こうしてBMWに乗り続けているのは、頼りになるディーラーの敏腕担当がいたからなのだそう。

優秀なコンシェルジュ

「もう20年来の付き合いですから、仕事の内容はもちろん、クルマ選びの趣味嗜好も完全に理解してもらえている。完璧に我が家のクルマのサポートをしてくれるコンシェルジュです。現在の640iの最終型は、久しぶりに中古で買ったんですが、これも彼が薦めてくれた。1.1万キロで程度がいいのがあるから、ぜひ見て欲しいと言われて、ちょうど、5シリーズのディーゼルが16万kmという、いいタイミングで薦めてくれました。640iはとにかく乗りやすい。なにも文句がない。唯一、燃費かな。ガソリンスタンドに行く回数が増えたことくらいですね。ほどよい高級感もあるし、高揚感もある。そもそも白いセダンを薦めてくれたのも彼。忙しいと洗車をする時間もないだろうからと、白いボディを薦めてくれました」

バッグブランド、ペッレ・モルビダと森岡さんがコラボしたアイテム。ゴルフにも持っていける普段づかいのボストンバッグを提案。現在発売中。13万9700円。


BMWのセダンに合わせる服とは? 着こなしを教えてください。

「今日着ているのは、オーカ・トランクのセットアップ。東京・赤坂の老舗テーラーによるブランドだけあって、ジャージー素材とは思えないほど仕立てが美しい。シューズはアシックスのランウォーク。ローファーだけど、スニーカーのような履き心地がバツグンにいい。6シリーズにはポッテリとしたトゥの丸いシューズはちょっと合わないからね」

うん、さすがの着こなしです。

「派手さがないので、一見、つまらなく見えるけれど、良いものは良い。これは5シリーズ/6シリーズに近いかもしれない。奇をてらわないけれど、ちょっとしたシルエットやディテールにこだわりがある。ひと山、ふた山こえたオトナの選択。さり気なく、ちょっとした隠し味があるのを、わかっている。これはファッションにも通ずるところ。いまの時代、基本は何でもありかもしれないけれど、社会的な立場やシチュエーションなどはある。いろいろな規則や制限があるなかで、人との違いを楽しみながら、ちょっとだけ逸脱するのがオトナの選択。それが楽しみであり、醍醐味ですよね」



BMWのセダンはすべてにおいて80点以上、これまで故障など大きな問題はないという。

「日常のクルマとして申し分がない。娘も独立したし、もっと趣味性の高い2シーターのスポーツカーにも乗りたいと思うから、奥さんと相談しようかな。エンジンを読むと気になるクルマがいっぱいありますしね」

でも、いい頃合いに敏腕コンシェルジュから連絡が入り、またBMWになりますよね、森岡さん!

文=小林尚史(ENGINE編集部) 写真=岡村昌宏


(ENGINE2024年1月号)

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