2023.12.08

CARS

エイムの超小型EVは2025年に沖縄で生産を開始し、車両本体で100万円以下(電池を除く)を目指す 

ジャパン・モビリティショー2023は既存の自動車メーカー以外の出展も多く、文字どおりさまざまなモビリティの提案の場となった。そんななかで目に止まったのが、エンジニアリング企業である「エイム」のブースだ。

advertisement


自社エンジンでル・マンに挑戦

かつて自社開発のエンジンを搭載したレーシングカーでル・マン24時間レースに挑戦し、2010年には総合4位を獲得。現在は電気自動車=バッテリーEV(BEV)関連の技術研究とともに、NEV(新エネルギー車)プロジェクトとして自社製BEVの製造も計画している。



EVスポーツカーに続く第2弾

エイムの第1号車は、2023年のオートモービルカウンシルで初披露し、同年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは観衆の前で走る姿を見せた「EVスポーツ01」は最高速度300km/hを誇るBEVのスポーツカーだ。

そんなエイムが今回のショーで初披露したのが「EVマイクロ01」と呼ばれる超小型のBEVで、国土交通省が定める「超小型モビリティ」のカテゴリーに属するモデルだ。



デザインは中村史郎氏が関与

開発にあたっては沖縄の島しょ部やリゾート地域の意見を反映し、日常の手軽な交通手段というのみならず、観光地でのレンタカーやシェアカーとしてのニーズも想定しているという。

デザインはいすゞや日産で辣腕を振るった中村史郎氏が率いるSNデザイン・プラットフォームが担当。沖縄の風景に似合うスタイリングをコンセプトとし、ボディ・タイプはクローズとオープンの2種類を用意。ボディ・サイズは全長×全幅×全高=2490×1290×1550mm、ホイールベース1780mmの2シーターだ。



最高速度60km/h、航続距離120km

車両重量は600kgで、最高速度は60km/h、航続距離は120kmだという。最大登坂角度は14度以上というので、およそ25%の急勾配でも走行可能。最大積載量は30kgなので、2名乗車でそこそこの買い物くらいはできそうだ。バッテリーは固定式と交換式の両方を用意する。

生産は沖縄県内で、2025年の開始を予定。価格はバッテリーを除く車両本体で100万円以下を目指すという。

エンジン車に比べ製造しやすいBEVの普及は、新規メーカーの参入だけでなく、新たな地域の経済振興も促すことになるのかもしれない。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement