2023.12.14

CARS

トヨタが東京大会に続き、パリ五輪に車両提供 EVのコミューターや車椅子用の電動アシストなどを用意

トヨタが東京2020に続き、2024年にフランスで開催されるオリンピック(IOC)&パラリンピック(IPC)に車両提供を行う。

パリ五輪のモビリティ・パートナー

IOCとIPCのワールドワイドなモビリティ・パートナーを務めるトヨタは両大会に向け多様な電動モビリティを用意。パリ2024ではトヨタの次世代モビリティの姿も多く目にすることができそうだ。



車椅子での乗車もしやすい

アスリートやスタッフはもちろん、観客や資材の運搬にも用いられるのは「アクセシブル・ピープルムーバー」(APM)。欧州トヨタがベルギーで開発した電気自動車=バッテリーEV(BEV)のコミューターだ。

最高速度は20km/h、航続距離は100km。パラリンピックも視野に入れ、車椅子での乗車もしやすい設計となっている。2024年2月からバスや商用車などを手がけるトヨタ・カエタノ・ポルトガルで生産される。250台程度が提供される予定だ。



車椅子用の電動アシスト

もうひとつが、オーストリアのスタートアップ企業である「クラクシオン」と共同開発した「ホイールチェアe-プラー」。既存の車椅子に接続して、電力での移動を可能にするデバイスだ。アスリート向けの人力車椅子を手軽に電動化することができるため、パラリンピック選手の移動にもってこいだ。

提供台数は200台で、このうち50台は選手村で、150台は開会式で使用される見込み。航続距離は25kmで、最高速度は選手村では6〜8km/hだが、開会式では3〜4km/hに制限して安全を確保する。

このほか、燃料電池車の「ミライ」や「ヤリスクロス」、また車椅子用スロープを備えた欧州市場向けの大型バンである「プロエース」が公開された。会場内の移動手段でも日本代表の活躍に期待したい。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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