2023.12.14

CARS

トヨタもテスラ・モデル3の牙城に挑む トヨタがクロスオーバー・スタイルのEVコンセプトを欧州で展示

トヨタが次世代電気自動車=バッテリーEV(BEV)を示唆する「スポーツ・クロスオーバー・コンセプト」を、ベルギーのブリュッセルで開催した「ケンシキ」(見識)フォーラムで公開した。

BYDとの合弁会社で開発

スポーツ・クロスオーバー・コンセプトはすでに、2023年4月の上海モーターショーに「bZスポーツ・クロスオーバー・コンセプト」の名前でワールドプレミアされていた。今回のモデルはその欧州仕様と目される。開発はトヨタと中国のBYDが2020年に設立した合弁会社であるBYDトヨタEVテクノロジーカンパニー(BTET)が中心になって行われた。



5ドアのファストバック

ボディ・サイズなどの詳細は明らかになっていないが、空力を意識したシャープでスマートなファストバックのシルエットと高めの地上高を組み合わせている。テールゲートを備えた5ドアで、大きな荷室と広い後席レッグルームを備えることで最大級の快適性をもたらすとされている。

フロントまわりはトヨタの新たなアイコンとなっているハンマーヘッドモチーフを採用し、テールライトもヘッドライトと同じく左右を繋げたC字型になっている。ボディ・サイドは前輪アーチの背後に続く三角形の面を中心に、比較的プレーンで大きな面が組み合わされる。欧州などで販売される新型「C-HR」や、ジャパン・モビリティショー2023に出展されたレクサスのコンセプトカーにも見られた構成だ。



全長は4m台半ばくらいか?

タイヤはコンチネンタル・プレミアムコンタクト6の255/40R22を装着しているが、屋外で撮影された車両には225/45R18のピレリと思しきスタッドレスが履かされている。前者の外径から判断する限り、おそらく全長は4m台半ばから後半と思われる。

ターゲット・ユーザーについて、上海ではZ世代が挙げられていたが、今回はBEVを初めて購入する層とされている。欧州ではフェラーリ・プロサングエやプジョー408,シトロエンC4Xなど、いくつかのメーカーがルーフ高の低いクロスオーバーモデルを市場投入しており、新たなトレンドになりつつある。既存カテゴリーに関心の薄い新規ユーザーへ訴求するには、もってこいのジャンルと言えそうだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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