横浜みなとみらいで行われたボルボの試乗会に行ったとき、駐車場で遭遇したハイドローリック・シトロエンたち。わざわざ一番端の人気のないところに駐めておいたのに、あえてトナラーになって並べた犯人は、オーナーの同業の編集者たちだ。
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ヤフー・オークションで7万円のシトロエン・エグザンティアを手に入れ、10カ月と200万円かけて修復したエンジン編集部員ウエダの自腹散財リポート。今回は大規模修理から丸5カ月が経過した9月1日の深夜、突如起こったトラブルからどう脱したかをご報告する。どこまで運んでもらえる?深夜にLHMが漏れて自力での移動を断念したものの、さて、どうするか。答えは1つ。僕は加入している自動車保険のサービス・センターに電話した。エグザンティアの長期修理明けと同時に加入していたのは、三井住友海上保険の“GKクルマの保険”である。電話だけでなく、途中からスマートフォンのLINEアプリにも切り替えられるようになっており、自分の場所をわざわざ口頭で説明することなく、位置情報で知らせることができた。保険証書番号やナンバー・プレートの番号を打ち込み、バッテリー上がりや落輪、乗り上げ、鍵の閉じ込み、パンク、ガス欠、事故、故障など状況をメニューから選び、おおよその搬送先を打ち込めば、後は待つだけ。昔は電話対応だと何度も何度も同じことを繰り返し説明しないといけなかったが、とにかく対応はスムーズでよどみない。とはいえ、今では古いシトロエン以外、ほぼ用いられていないLHMのことをサービス・センターのスタッフに伝えるのは少々難儀だった。「ブレーキ・フルードとパワー・ステアリング・フルード、サスペンションでも使っている液が漏れているんです。ほおっておけば車高も下がるし、パワステも重くなるし、ブレーキも効かない。だから自走ができないんです」と伝えると、ようやくこちらの状況を理解してくれた。ところで、なぜ僕が三井住友海上保険を選んだかといえば、これはエグザンティアの使い方による部分が大きい。24時間365日、ほぼ毎日のように出動させ、時に人里離れた箱根や伊豆など山中の撮影に同行することもある。#29のリポートで報告したように、遠方の実家まで帰省するのもこのクルマだ。とにかく今はほぼこれ1台でなんでもすましている。だからとにかくロード・サービスの手厚さ、特にキャリアカーによる搬送距離が長いことを条件にして任意保険を探したのだ。GKクルマの保険に自動付帯されている“おクルマQQ隊”、というちょっと可愛らしい名前のこのロード・サービスは、諸条件はあるが、現場から修理工場までの搬送可能距離は最大500kmまたは30万円まで。また修理後の工場から自宅への搬送費用も補償される(負担金はあるが、別途引き取り時の交通費に充てることもできる)。実はこの500kmという距離が、ほかの自動車保険ではなかなかない長さなのだ。また搬入先は保険会社と提携の工場でないといけない、といった制限もない。これまた負担金はあるけれど、故障場所から自宅までの帰宅移動費用や、それが叶わない場合は宿泊の費用も支払ってくれる。故障代も払ってくれる保険ただ、車両保険まで含めて検討するならば、損保ジャパンも候補に挙がった。なぜなら、登録年数、自走不可能な場合など条件はあるが、故障時の修理代までも保証してくれる“故障運搬時車両損害特約”があったからだ。とはいえ、もちろん車両保険そのものが安くはない。任意保険だけで済ませ、その時々の故障で修理代を払うか、月々の車両保険も払うか。……すでに200万円かけて修理してきたのだ。僕は前者の方がトータルでは安くつくだろう、と判断し、三井住友海上保険を選んだのである。損保ジャパンのロード・サービスの搬送可能距離が約180kmまたは15万円までと、やや短いのも決め手になった。参考までに、三井住友海上保険で運転手本人限定、35歳以上の条件で、過去の保険等級をいっさい引き継がず新規で加入するとし、あとは一般的な内容で1996年型シトロエン・エグザンティアの保険代を算出したところ、1カ月あたり1年目で約10,000円、2年目で約7,500円、3年目で約6,500円ほどという金額だった。通販型をはじめ様々な保険があるが、僕はその後もこの500kmという長い距離と、迅速で手厚い対応に何度か助けられている。とはいえ今後、エグザンティアの使い方が変わるなどした場合は、修理の増加も見込んで、故障運搬時車両損害特約付きで損保ジャパンの車両保険への加入も検討したい、とは考えている。ただ、こちらは市場におけるエグザンティア自体の価値がその時点でどれだけあるかにもよるので、難しいかもしれない。なおリポート車両の不在時もクルマは欠かせないので、僕はGKクルマの保険のオプションの“レンタカー費用特約”も付けている。しかし時間が深夜なだけに、サービス・センターのスタッフは今すぐレンタカーの手配は難しいという。そこで、取り急ぎ代車の手配は翌日に回し、万一エグザンティアの車高が下がってしまった時にも対応できるよう、低床型のキャリアカーでの引き取りだけをお願いして、しばし待つことにした。
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