2024.05.20

CARS

「23インチのピレリPゼロでこの乗り味は凄い」 モータージャーナリストの藤野太一がBMWアルピナXB7など5台の輸入車に試乗!

モータージャーナリストの藤野太一さんが注目の輸入車5台に試乗

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ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコン4xe「大いにあり 」

乗り込むと、久しぶりの左ハンドルのジープにうれしくなった。聞けば、PHEVはいまのところ左のみの設定なのだという。最高出力272ps、最大トルク400Nmを発揮する2リッター直4ターボに2つのモーターを組み合わせる。バッテリー容量は15.46kWhで、EV走行距離は42km(WLTCモード)というが、試乗スタート時にはバッテリー残量がすくなく、まずはエンジンを主体にハイブリッドモードで走行する。重量増によるもたつきはなく、想像していた以上に力強く走る。今回はテストできなかったが、オフロードでのモーターによるアシストの恩恵も大きいはずだ。途中からEセーブに切り替え、モーターで発電しバッテリーへの充電を試みた。しばらく走行し、メーター内に充電量8%、走行可能距離5kmと表示されたところで電動走行モードに切り替えた。当たり前だけれど、音もなくスムースに加速する。これまでジープでは味わったことのないその違和感が新鮮だ。街で見かけることが多いラングラーだけれど、日常は都市部でしか使わないのだとしたら、この電動化モデルは大いにありだと思う。




ランボルギーニ・ウラカン・テクニカ「最も楽しいウラカン」

試乗車に向かうと、すでに同乗予定のEPC会員のIさんがしげしげとボディを眺めている。ウラカンに乗るのは初めてという。助手席に乗り込むと「着座位置が低い、いつもとぜんぜん違う」と興奮が伝わってくる。ドライビング・モードはベースのストラーダで走りだす。「意外に音は静かだし乗り心地もいいですね」というように7段DCTの変速マナーも極めてスムーズで、デビューから約10年が経過するだけあって熟成の感ありだ。ターンパイクに入り、モードをスポルトへ。まるで別物のようにV10エンジンのエグゾースト・ノートが一気に高まり、アシがギュッと引き締まる。「ロールすることなく、路面にはりつくように走る。これぞ本物のスーパーカーですよね」とIさんもとても楽しそうだ。テクニカは最終型にしてもっとも楽しいウラカンに違いない。帰り際「実はわたしエンジニアでして……」。なんとある国産メーカーのあのスポーツカーやらEVの開発に従事してきたと話す。こんなにクルマ好きな開発者がいるのだから、ガイシャに負けじともっと元気になるクルマの登場に期待したい。




ミニ・ジョン・クーパー・ワークス「ラスト・チャンス」

現行3世代目のBMWミニが発表されたのは2013年のこと。いま第4世代へのモデルチェンジ期にさしかかっているが、第3世代の一番ホットなモデルがJCWだ。派生モデルの多さやそのサイズゆえ、ミニはミニじゃないなんて揶揄されることもあるけれど、原点ともいえる3ドア・モデルのシンプルなスタイリングはやはり魅力的。全長3880mm×全幅1725mmというサイズはしっかりミニしている。最高出力170kWの2リッター4気筒ターボ・エンジンは、ワイルドに吹け上がりちゃんといい音がする。足はそれなりに硬いけれど、剛性の高い3ドアのボディがそれをしっかり受け止める。リムの太いステアリングに、クッと力を加えるとロール少なくノーズがすっすっと向きをかえるゴーカート・フィーリングは健在。飛ばさなくても、街中で交差点を曲がるだけでも楽しい。ミニは2030年までにEVブランドへスイッチすることを目指しており、新型のJCWもEV仕様が登場するようだ。ジョン・クーパーさんの世代から受け継がれてきたアナログな“駆けぬける歓び”を味わうラスト・チャンスだ。

文=藤野 太一

(ENGINE2024年4月号)

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