2024.04.19

CARS

モータージャーナリストの生方聡がボルボXC40リチャージ・アルティメット・シングル・モーターに乗って叫んだ本音がこれ!「ワインディング・ロードが待ち遠しいボルボ」

ボルボXC40リチャージ・アルティメット・シングル・モーターに生方聡さんと桂伸一さんが試乗。

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BEVブランドへの転換を宣言しているボルボが日本市場においてクーペSUVのC40に続いて投入したXC40のBEVバージョン、XC40リチャージにモータージャーナリストの生方聡さんと桂伸一さんが試乗。その本音やいかに? 今年もやりました。大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗した「エンジン・ガイシャ大試乗会」。

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「峠道が待ち遠しい」生方聡

ボルボといえばほんと20年くらい前までは安全だけどちょっと無骨なイメージが強かったが、それがいまや、安全性で業界をリードしながら、デザインも走りも洗練されたカッコいいブランドに変身。エントリー・モデルのXC40を見てもそれは明らかで、そのスタイリッシュな佇まいを眺めたり、スカンジナビアン・デザインの心地よい空間に包まれるだけで心が安らぎ、気持ちが軽くなっていくのは不思議である。

リサイクル素材を混紡したシート表皮やカーペットをはじめ室内の基本となる造形は内燃エンジン搭載のXC40とほぼ変わらない。ただしフロント・フードを開けるとエンジンの代わりに、充電ケーブルを納めてもまだまだ余裕のある使えるラゲッジ・スペースが広がっている。電池容量は73kWh。WLTCモードの一充電走行距離は590km。


そんな、走らせなくても元気になれるXC40だが、ステアリング・ホイールを握るとこのクルマの楽しさは倍増する。

なかでもBEVのXC40リチャージはドライブが楽しいクルマに仕上がっている。前輪駆動やそれがベースの4WDばかりのボルボにあって、XC40リチャージ・シングル・モーターは後輪駆動を採用。

おかげで、ハンドリングはこれまで以上にすっきり軽快になり、また、加速時には418Nmの大トルクをリア・タイヤがしっかり受け止めるので、涼しい顔でアクセレレーターを踏みきれるのが頼もしいところだ。

SUVなのにワインディング・ロードが待ち遠しいボルボである。




「スーパーカー乗りも声を上げる」桂 伸一

我が家にXC40が来て4年。車検を取り愛車として継続中なほど気に入ったのは、サイズ感とそれがPHEVだから。今日の試乗車はそのBEV版。ボルボはフルBEV化宣言をしていて、XC40は“変革期”のボルボを象徴する量販モデルである。BEVはツイン・モーターAWDとシングル・モーターFWDの2モデルで誕生した。

その後、2輪駆動はRWDの後輪駆動に変わる。ボルボは元々RWDの操縦安定性を主としたので原点回帰か。

乗り味として見ると違いは明確だ。我が家のPHEVはFWDだが、前輪を駆動する振動、衝撃、シミー等雑味がステアリング・ホイールを通して伝わる。

内外装の仕立ては導入時からほぼそのままだが、前輪駆動&4輪駆動の2モデル展開から後輪駆動へとラインナップを一新。アルティメット・シングル・モーターというグレード名の通り後軸に配置する最高出力175kW、最大トルク418Nmを発揮するモーターが後輪を駆動する。全長×全幅×全高=4440×1875×1650mm。ホイールベース=2700mm。車両重量=2030kg。車両本体価格=719万円。


一方BEVのRWDはそれら雑味が伝わらず、路面からの反力はあるが基本的に滑らかで上質。駆動は後輪から押し出されるので身体はシートに優しく沈む。その滑らかな押し出しから、加速を強めるとスーパーカー乗りでもある会員様も思わず声を上げるほど瞬発力があるのがBEVの威力。

駆動方式はAWDが当然多様性は高いが、日常使いでもシングル・モーターのRWDで何の不都合もない。

写真=郡 大二郎(メイン)/茂呂幸正(サブ)

◆大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が乗った「エンジン・ガイシャ大試乗会 2024」の記事一覧はこちら!


(ENGINE2024年4月号)

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