2024.03.17

CARS

【動画付】「次に乗り比べるまで、結論はお預けにしよう」 驚愕の新技術、ポルシェ・アクティブライド・サスペンションとは? 新型ポルシェ・パナメーラに試乗!

新型ポルシェ・パナメーラ

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2009年に初代がデビュー。その7年後の2016年に2代目が登場したパナメーラが、同じく7年後の昨年11月、3代目に生まれ変わった。このほど開かれた国際試乗会から、エンジン編集長のムラカミがリポートする。

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明らかに快適性を高める方向で開発された3代目

ポルシェ史上初の4ドア・スポーツ・セダンとして、2009年に鳴り物入りで登場したパナメーラが、早くも第3世代になるというのだから、時が経つのは速いものである。ここまでの変遷を振り返ると、その味つけの方向性は、微妙に揺れ動いてきたように思う。



たとえば、初代が目指していたのは、紛れもない4ドア4シーターのスポーツカーだった。初代カイエンが登場した時に、徹底的にオフロード性能を鍛えてきたように、初代パナメーラでもポルシェはそのバッヂをつけたサルーンに相応しいダイナミック性能を徹底追求してきたのだ。ミュンヘンを起点に開かれた国際試乗会はなんと後席試乗から始まったが、後ろに乗っていても身体へのGのかかり方が驚くほどダイレクトで、ドライバーと同じように身構えていなければならないのだと知り、呆気にとられたことを思い出す。

しかし、2016年に登場した2代目では、一気に見た目を911に近づけ、中味も新開発の4リッターV8ツインターボを投入してダイナミック性能を高めながら、より高性能なエアサスペンションやアクティブ・スタビライザー、さらには後輪ステアリングなどを導入して、走りと同時にラグジュアリー・サルーンとしての洗練度も大幅に高める方向に大きく振ってきた。その象徴とも言えるのが、その後に追加されたターボS Eハイブリッドで、走りと快適性をともに極限まで高めたモデルだった。その一方でシューティング・ブレイクのスポーツツーリスモを加えたりしてきたわけだが(残念ながら今回は廃止)、結局のところ、スポーツとラグジュアリーのさじ加減をどのあたりに置くかということが、パナメーラのクルマづくりのキモになっているということなのだろう。



さて、それでは3代目はどんなさじ加減でやってきたのか。ハッキリ言えるのは、この3代目は明らかに快適性を高める方向で開発されたということだ。とりわけ新しい足回りの開発に大きな力が注がれているのだが、快適性を高める目的で開発した結果、スポーツ性能の向上にも繋がった、というのが3代目パナメーラの要点だと思う。では、その中味を詳しく見ていくことにしよう。


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