2024.03.31

CARS

メルセデスEクラスと同サイズの立派なボディ 日本市場で唯一のホンダ・セダン、新型アコードが販売開始

北米市場を中心に、世界戦略車としての中核を担う「ホンダ・アコード」が11代目にスイッチし、2024年3月8日に日本でも発売された。先代は2022年秋に生産を終了。それ以来、シビックなどを含めてもホンダの日本向けラインナップからセダンが消えていたが、ようやく約1年半ぶりに復活することになった。

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伸びやかなシルエット

ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4975×1860×1450mm、ホイールベースは2830mmという堂々たる体躯。全幅は先代と同値だが、75mm長くなった。また、リア・トレッドが10mmワイドになり、ロー&ワイドなだけでなく、伸びやかなシルエットとなった。



品格のあるたたずまい

デザイン・コンセプトには、最もフォーマルな礼装である「CREAITIVE BLACK TIE」(クリエイティブ・ブラック・タイ)を掲げ、品格のあるたたずまいを目指したという。そのエクステリアでは力強さを抱かせるフロント・ノーズと伸びやかで流麗なルーフ・ラインが目を惹く。

さらに、薄型フルLED式ヘッドライト、横一文字のリア・コンビランプがワイド感を強調している。サイド・シルにブラックガーニッシュを配することで、ボディ・パネルの上下幅を短く見せることによりボディの長さをより印象づけている。リアまわりは傾斜したリアピラーが特徴的で、フロント・ノーズからリア・エンドまでスムーズにつながるスリークなシルエットを構築している。



Googleを搭載

インテリアは最近のホンダらしくノイズレスで水平基調のインパネまわりが印象的だ。セダンでありながらも運転のしやすい視界を確保している。ステアリングコラム・カバーやグローブボックスの薄型化により、前席膝まわりの広さも向上。メーターパネルは10.2インチのデジタルグラフィック・メーターで、直感的な操作と視認性の高さを追求している。

さらに、インパネにおける最大のトピックは、ホンダ最大級となる12.3インチの「Honda CONNECT」センターディスプレイにGoogleが搭載されたこと。「Google Map」や「Google アシスタント」、「Google Play」などのGoogleアプリがすぐに使えるだけでなく、多彩な機能を直感的に操作できるようになっている。「Apple CarPlay」の無線接続など、スマホ連携機能も強化した。

居住性の向上も盛り込んでいる。シートフレームに「ボディスタビライジング・シート」を採用し、骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支える面支持構造により快適な座り心地、ホールド性の高さを実現。後席は全体を多面体構造にすることで、包み込まれるような心地良さが追求された。そのほか、インテリアには、LEDアンビエント・ランプやBOSEプレミアムサウンド・システムにより、光と音の面からの快適性向上も盛り込まれている。



2.0リッター+2モーターの「e:HEV」搭載

搭載されるパワートレインは、2.0リッター直噴アトキンソンサイクル・エンジンと新開発の高出力2モーター内蔵の電気式CVTを組み合わせた「e:HEV」。エンジンは最高出力147PS(108kW)、最大トルク182Nmというアウトプットで、新しくなった走行用モーターは最高出力184PS(135kW)、最大トルク335Nmを発生。街乗りなどをモーター走行でカバーしながら、高速巡航時などはエンジン主体で走行することで燃費向上を図っている。なお駆動方式も前輪駆動(FF)のみとなる。

先進安全装備も進化していて、最新の全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」を日本向け車種として初採用。約100度の有効水平画角を持つフロント・センサーカメラに加えて、フロントと各コーナーに計5台のミリ波レーダーが用意されたことで360度のセンシングを実現した。従来の「Honda SENSING」に、前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能が加わっている。

さらに2025年には、自車周辺の死角をカバーし、事故回避や運転負荷の軽減をサポートする全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360+」が搭載される予定になっている。



販売価格は500万円オーバー

ボディ・カラーは、「プラチナホワイト・パール※」、「イグナイトレッド・メタリック※」、「キャニオンリバーブルー・メタリック※」、「メテオロイドグレー・メタリック※」、「クリスタルブラック・パール」の5色展開(※は4万4000円高)。

車両本体価格は544万9400円となっている。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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