2024.07.03

CARS

欲しいクルマのために仕事を頑張る!というアストン・マーティン・ヴァンテージのオーナーは、クーペ好きのCピラー・フェチでした!!

アストン・マーティン・ヴァンテージとオーナーの水谷さん。

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Cピラー・フェチ

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一方でトラブルこそないものの、13万km以上を走破したこともあり、最近になって996に少し気になる部分が出始めてきた。

「良い物を長く使いたいタイプなのでスクラップ&ビルドのクルマは好きじゃない。996はこの先もずっと乗ると思うので、30万kmを目指して時間をかけてリフレッシュしようと決意しました」

そこで996に代わり、普段も乗るクルマとして今年購入したのがヴァンテージというわけだ。しかし数多あるクルマの中で、なぜ水谷さんはヴァンテージを選んだのだろうか?



「仕事柄、平日はスーツを着て乗ることが多いのですが、スーツを着て違和感のないスポーツカーって案外少ないと思うんです。ミッドシップよりもFR、フェラーリ、マクラーレンよりも、ポルシェかアストンみたいな。その中でもヴァンテージは派手すぎずアンダーステイトメントなところが良い。また乗ってみると、GTライクなDB9と違って、ヴァンテージはやはりスポーツカーなんだと感じます。シャシー剛性も高く、足回りもソリッドで楽しい。確かにDB9の方が味わい深いけど、ヴァンテージの方が信頼性が高い。実際普通に乗れますしね」



またヴァンテージに乗るようになって、改めてクーペの魅力にも気づくようになった。

「どうしても996は軋み音とか風切り音とかを感じるんですよ。その点、クーペの方が包まれている安心感があります。同じヴァンテージでもロードスターじゃなくクーペですね。というのもCピラーの美しさはクーペの特権だと思うんです。ウインドウモールの後端からCピラーにかけての緊張感が好き。クーペよりオープンがかっこいいクルマはないと思っています。そういう意味ではCピラー・フェチですね」

……しかし話はここで終わらない。実は今、V12ヴァンキッシュ以外にもすごく気になっているクルマがあると水谷さんは告白する。

「先日、BMW Z8の売り物を見てきたばかりなんです。やはりブロスナン世代のボンド好きとしては外せないですからね。そもそも996を買う時にも迷ったのですが、MTの2シーター1台では厳しいと諦めた。以来、ずーっとZ8が値上がりするのを横目で見ながら悔しい思いをしてきたんです。でも自分の力で相場は変えられない。だから仕事を頑張るしかない、というのが今の原動力になっている気もします。もしここでZ8も加わるとなったら、クーペ好き、ボンド好きというより、デザイナーのイアン・カラム、ヘンリック・フィスカーが好きということになるかもしれませんね(笑)」

文=藤原よしお 写真=望月浩彦

(ENGINE2024年6月号)

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