2024.06.16

CARS

きっかけは小学生の時に組み立てた『週刊ラジコンカー』 愛車のGDB型スバル・インプレッサWRX STIは、1/1スケールのラジコンカー!

愛車のGDB型スバル・インプレッサWRX STIとオーナーの鈴木さん。

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エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き!』。今回は、レーシング・カートを趣味にする、群馬県に住む26歳の鈴木雄祐さん。今の愛車、GDB型スバル・インプレッサWRX STIには、特別な思い入れがあるようです。

きっかけは『週刊ラジコンカー』

大学ではインターネット技術の研究開発を専攻し、卒業後3年間は複数のグローバルIT企業でコンピュータ・エンジニアとして働いていた26歳の鈴木雄祐さん。コロナ禍を機に都内から群馬県南牧村に移住し、昨年OCTAN(株)を創業。現在は中古車の注文販売や整備、レース・サポート、システム開発などを手掛けている。クルマに興味を持ったきっかけは、思いがけない出来事だった。

「GDBの中でも、エキマニが不等長のアプライドB型まで、それも『STIリミテッド』にこだわって探しました。ターボ・タービンやECUなど走りに関する部分は競技ベースの『スペックC』と同等で、内装は快適な仕様。これが欲しかったんです。買ってから4年・4万キロ、今まで大きなトラブルはありません」(鈴木さん)

「小学校に上がってすぐの頃、全巻揃っていてどれも未開封の、デアゴスティーニの『週刊ラジコンカー』を伯父さんからもらったんです。それを組み立てて遊んだのがクルマ好きになった原点だし、インプレッサとの初めての出会いでした。だから一度はホンモノに乗らなきゃなと思っていました。社会人になった年の夏に買って、もうすぐ4年です」

そのクルマこそが、鈴木さんの今の愛車、GDB型のスバル・インプレッサWRX STIである。

しかし同時に、鈴木さんのクルマ好きを語るうえで外せないのはモータースポーツだ。

料理も得意な鈴木さんは今年、地場の食材を活用したBBQレストランを併設したレストア・ガレージ「PitMaster」の開業を目指しているという。

「中学1年の誕生日に、親がレンタルカート場に連れて行ってくれたんです。そしたら、ナニコレ、めっちゃ楽しいじゃん! と目覚めて。それから数年間は、お金を貯めて何度も自転車で通いました。高校生になってお金の問題が少し解決してきた頃、仲良くなったカート場の社長に誘われて高2の冬に念願のレース・デビュー。高3の1年間はフェスティカサーキット栃木のレースにシリーズで参戦しました。でも、お金が無いから自分だけ毎戦ぶっつけ本番で、タイヤもシーズン通して1セットでした(笑)。それでも競うのが好きで、とにかく勝負をしてみたかったんですよね」

大学に進学すると、フォーミュラ・カーにも乗り始めた。

「それまでのMAXカートよりも速くてカッコいいのに乗りたくて、FJ1600やVITA、スーパーFJにも乗りました。でもカートの方が面白いなと思って、カート・レースに戻ってきました。それに、ランニング・コストも安い! レース・キャリアを歩むならフォーミュラだと思うけれど、プライベートでやるためには、楽しめることが一番だし、お金も大事。最近は榛名モータースポーツランドの『ハルナカップ』に出場しています」

レーシング・カートの魅力について、鈴木さんはこう語る。

「動きが鋭くて体感速度が速いこと。グリップも高くて、バトルでは超接近戦ができる。コスト面でも環境面でも練習しやすいから、草レースでも競技レベルが高いのも良いんです。だって、コンマ1秒の中に6台もいるんですよ。やっぱり僕、バトル好きなんですね(笑)。コーナーで前に追いつくと興奮が止まらない!」

カートの運転技術は『ミハエル・クルムのレーシング「超」運転術』と実戦レースで勉強したそうだ。

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