2024.11.17

CARS

「i」はEVにプレゼント BMW1シリーズが前輪駆動ベースを踏襲し、4代目にフルモデルチェンジ

BMWが新型1シリーズの販売を開始した。5年ぶりのフルモデルチェンジで、前輪駆動(FF)モデルになってから2代目、後輪駆動時代を含めると4代目となる。

advertisement


「120i」ではなく「120」へ

発売時のラインナップは、2タイプの「120」とハイパフォーマンス・モデルの「M135 xドライブ」の3グレード。なお、i5やiX1といった電気自動車=バッテリーEV(BEV)の明確な差別化を図るために、「120i」ではなく「120」といったように、この新型1シリーズからガソリン・モデルの車名の末尾にあった「i」を廃止した。なお、この呼び名は順次ほかのモデルにも適応していく予定だ。



トップ・グレードは300psの4WD

M135 xドライブは、300ps/400Nmの2.0リッター直4ターボを積む4WD。左側のシフトパドルを1秒間引くと、パワートレインとシャシーをもっともスポーティな設定に切り替わる、「Mスポーツ・ブースト」機能付きのデュアルクラッチ式7段自動MT(DCT)を搭載する。オプションで、M3などと同じくフローティング構造のディスクを用いる「Mコンパウンド・ブレーキ」の装着が可能だ。

量販グレードの120は、156ps/240Nmの1.5リッター直3ターボに48Vマイルド・ハイブリッド・システムを組み合わせ、システム出力で170ps/280Nmを発生。デュアルクラッチ式7段自動MT(DCT)を用いる前輪駆動だ。120は標準モデルとスポーツグレードの「120Mスポーツ」の2タイプで、Mスポーツは専用の内外装やアダプティブMサスペンションを採用する。



全長が若干拡大

新型1シリーズのボディ・サイズは全長×全幅×全高=4370×1800×1465mmで、先代より35mm長いが、全高と全幅、2670mmのホイールベースは従来通りだ。M135は全高が15mm低い。荷室容量は、M135が先代と同等の380〜1200リッター、120が300〜1135リッターだ。

スタイリングでは、120系に斜めのラインを取り入れた新デザインのキドニー・グリルを採用。アダプティブLED式ヘッドライトは、縦方向のデイタイム・ライトで4灯に区切るデザインだ。リアは、LED式テールライトに特徴的な切り欠きを刻むことで立体感を強調。車名バッジは3桁数字の頭に付く「1」の文字が大きくなった。



カーブド・ディスプレイを採用

インテリアは、運転席前とセンターの2画面を一体化したカーブド・ディスプレイを導入。インフォテインメント系は最新のOS9で、サブメニューに切り替えることなく素早く機能を呼び出せるクイックセレクトを導入した。

また、シフト・セレクターをレバー式からスイッチ式に変更。センターコンソールにはエンジン・スタート/ストップやハザード・ライトやパーキング・ブレーキなどのスイッチ系を集約配置している。運転支援装備(ADAS)には、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能がM135に標準、120系にオプションで設定された。後席は40:20:40分割可倒式だ。

価格は、120が478万円、120mスポーツが498万円、M135 xドライブが698万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement